世界中、どこを探しても問題を抱えていない人間など、いないのではないでしょうか。その問題に光を当て、そして当てられた光を返すことで自分も世界も幸せになれると思うんです。

さすがの演技で魅了するジュリア・ロバーツ Motion Picture Artwork (C)2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 どんな人でも悩みはありますよね。誰もが大なり小なりとも問題を抱えている。それは他人にとってはささいなことかもしれません。しかし本人にとっては大きな課題であり、できれば目を背けたいことだったり。そして、それを解決できるのは本人だけではなく、周りの人間の支えが必要なことも。

 本日紹介する「ワンダー 君は太陽」は、全世界800万部突破の小説「ワンダー」が映画化されたもの。作中で1番大きな問題を抱えているはずの主人公オギーが放つ光によって誰もが優しく、そして幸せになれることを教えてくれます。

 誰かに優しくできるコアを持っている人間が、周りをどんどん幸せにしていく展開に感動必至です。

【ストーリー】
いつも宇宙飛行士のヘルメットをかぶっている10歳の少年オギー。普通の男の子のように映画やゲームが大好きだが、彼の見た目は普通ではない。遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきたのだ。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出合う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギー。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた……。

太陽のような少年に育てるワンダーな両親

オーウェン・ウィルソンのこと、大好きになりますよ Motion Picture Artwork (C)2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 主人公オギーは、とにかく真っすぐに生きる、太陽のような心を持った少年。その太陽たる心を育てたのはジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが演じる素晴らしい両親。すべてにおいて彼に愛を注ぐさまは、見ていてほほ笑みながら泣いてしまいます。

 いじめっこになりそうな子を、いち早く見極めてオギーに忠告するところは、世のお父さん全員が参考にすべきですし、こんなお父さんが欲しいと思うことでしょう。

 さらにこの二人は、悲運のオギーをただ甘やかすわけではなく、何が彼にとって最善の選択であるかを考え、最大限の努力を怠りません。児童虐待のニュースで言い訳に使われる「しつけのつもり」なんて発言がいかに陳腐であるかを思い知らせてくれます。

 しかし本作において、問題を抱えているのはオギーだけではないのです……