働く女子たちをもっと元気にする連載「ビタミンシネマ」。今回は巷で話題の映画「君の名は。」をお届けします。ただの青春恋愛アニメでしょ、って思っていませんか? ミーハーな感じはちょっとね…なんて言っていると、後悔することになりますよ。

そろそろ見ておいてもいいのでは?

実写より美しいと言われる映像に魅了されてください (C) 2016「君の名は。」製作委員会

 普段はぜんぜん映画を見ない人でも、「君の名は。」の評判は耳に入ってきますよね。興行収入60億円も見えてきたとか言われると、興味はなかったはずなのに少し見たくなってきた人も多いと思います。

 実はこの作品、青春恋愛アニメと思われがちですが、ジブリやピクサーもびっくりのエンタメど真ん中の内容となっております。

 特に、田舎育ちで都会に染まってしまった女子にこそ見てほしい作品なのです。

【ストーリー】
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。「私/俺たち、入れ替わってる!?」

恋愛以外の疑似体験がすばらしい

田舎で見上げる夜空に何を想いますか? (C) 2016「君の名は。」製作委員会

 都会で生まれ育った人は、漠然と田舎暮らしへの憧れがあると思います。でも、都会育ちの人が想像する田舎って、便利さが残っていることが多いわけで、リアルには想像できていないと思うのです。

 田舎はリアルに終電が21時だったり、バスなんて夕方が最終なんてことが普通です。そのあたりの都合の良い田舎イメージを払拭してくれるところもあります。

都会で見上げる夜空で何を感じますか? (C) 2016「君の名は。」製作委員会

 逆に田舎で育った方は都会暮らしに憧れると思いますし、また、実際に上京したことのある人にとっては、上京したての、あのキラキラした気持ちが蘇ります。ストーリーとは関係なく、当時の自分の心境を思い出して自然と涙がこぼれそうになります。

 筆者は石川県の田舎育ちで、月9などのドラマを見ながら東京に憧れ、大学入学とともに上京したわけですが、当時の不安と期待が入り混じったあの気持ちを思い出して胸が熱くなり、目から汗が流れました。

 さらに、そこに恋愛まで絡んでくるわけで、少しでも油断しようものなら涙腺が決壊するほどの浄化作用で溢れています。