自分の感覚は正しいと信じたい。でも、もしかするとそれは独りよがりな思い込みで、本当はすごくもったいないことをしているかもしれませんよ。そんなあなたに、ヒマラヤ山脈に住む未確認動物「イエティ」を描いた作品から学ぶ、3つの大切なことをお伝えしましょう。
みなさん、「イエティ」をご存じですか?
ヒマラヤ山脈に住む未確認動物といわれているイエティを題材とした映画「スモールフット」は、毛むくじゃらのふわふわしたモジャかわいい動物の生態を描いた、単なる子ども向けファンタジー作品ではありません。
本作は、すっかり大人になってしまった私たちにはグサッとくる作品です。今日は、この作品が教えてくれる3つの大切なことをご紹介しましょう。
人里離れた雪深い山頂に住む、大きな体で心優しきイエティのミーゴ。おっちょこちょいで臆病な彼は、ある日偶然にも小さな足の伝説の生物「スモールフット(=人間)」と出会う。しかし、誰も信じてくれないばかりか、嘘つきだと村のおきてを守る最長老ストーンキーパーにより村から追放され、ミーゴは、真実を突き止めるためスモールフットを探す冒険の旅に出る―。
見たことのない広大な世界で途方に暮れるミーゴの前に突然、スモールフットが出現する。彼の名はパーシー。ミーゴは、あまりのうれしさに明るく話し掛けるが、その大きな声や姿をひと目見て、あまりの恐怖に気を失うパーシー。しかし、パーシーが偶然撮影したイエティ発見動画が瞬く間に拡散されてしまい……。イエティと人間を巻き込む大騒動はいったいどうなるのか?
1.見た目だけで判断しない
本作「スモールフット」では、イエティ(ビッグフット)が人間(スモールフット)に対して好奇心しかなく、とにかく話がしたい、交流したいと思っているにもかかわらず、人間のほうはイエティの恐ろしい容姿だけで怪物だと判断し、勝手に強い恐怖心を抱いて拒絶から入ってしまいます。
そうなってくると、まず恐れが防衛本能を刺激し、まともに聞く耳さえ持てません。傷つけられる前にこっちから傷つけよう、自分の身だけは絶対に守ろうとする人間の悲しい本能に気付かされます。
例えば、何の予備知識もなしに初めて会う人が、待ち合わせ場所に過激な服装でやって来たとしましょう。そのとき「どうしよう、怖い人かも」と回れ右したくなるかもしれません。でも、やみくもに疑うのではなく、まずは相手を信じて話をしてみる。すると「話してみたらすごく気が合う人だった」なんてことも、十分にあるのです。
まずは「見た目だけで判断しない」。簡単なようで、なかなか難しいんですけれどね。