自分自身の問題はすぐに解決策が出ないけれど、他人の問題なら冷静に判断できるなんてこと、ありませんか。他人の問題を自分自身に置き換えてみると、一気に解決に向かうから不思議です。

新たなヒロイン・クララの誕生 (C) 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 いつもは優柔不断で、何を決めるにしても時間がかかってしまう人でも、他人のことなら意外とスパッと決められたりするものです。なぜなら、客観視して、冷静な判断ができるから。

 しかし自分のことになると、なぜか尻込みしてしまい、失敗が怖くなって、どうにも決断することができなくなってしまう。

 本日紹介する「くるみ割り人形と秘密の王国」は、まさにそんな状況を描いた1本です。

【ストーリー】
愛する母を亡くし、心を閉ざしたクララがクリスマス・イブにもらったもの、それは鍵のかかった卵形の入れ物。「あなたに必要なものはすべてこの中にある」……母が遺した言葉の意味を知るために、クララは鍵を探し始める。鍵を追ってクララが迷い込んだのは、息を飲むほど美しく幻想的な<秘密の王国>。やがて、この世界を創り上げたのが亡き母であることを知るが、王国は消滅の危機に瀕していた。母が愛した王国を救えるのは私しかいない……心優しい「くるみ割り人形」フィリップとともに、美しい世界に隠された<真実(メッセージ)>を探す、驚くべき冒険の始まりだった……。

見てください、このけげんな表情… (C) 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 本作のヒロインである少女、クララは母を亡くしてしまったショックから心を閉ざしがちに。もとは明るく快活な少女であったため、ダークサイドに落ち切ってしまうことはないのですが、それでも大好きな父親に八つ当たりしてしまうほど。

 また、父も愛する妻に先立たれてしまったショックから、3人の子どもたちに対する愛情の向け方がすこし曲がったものになってしまう……。

 このままだと思春期の娘と父親の関係以上にこじらせてしまう。心配がピークに達しようとした時に、母が生前に準備していたクリスマスプレゼントがクララの手に。

 解決に向かうかと思わせておいて、実はクララの母もなかなかのくせ者でして、クララが心を閉ざしてしまうことを見越してか、ちょっとした仕掛けが施されていたのです。