男性にはどんなことを理解してほしい?

 生理について職場の理解が得られれば、働くのも楽になりそうですが、職場の上司や同僚にどんなことを理解してほしいかを聞いてみると……。

Q3:上司や職場の同僚(男性も)に、「生理について知っておいてくれたらいいなと思うこと」があれば具体的に教えてください

[つらいのは生理中だけじゃない]

「生理前からつらい日があることを知ってほしい。男社会であるためか、1カ月を通して『いつも順調』とはいかないという実情を分かってもらえない」(42歳・会社員・不動産)

「生理前のイライラ、気分の不安定さなどPMSについて『仕方がないな』と思って、広い心で受け止めてもらいたい」(36歳・会社員・卸売、流通)

[自分ではどうにもできないことがある]

「努力ではどうしようもないこと。イライラするとか、本人ではどうしようもできない不調だと分かってほしい。今でも『生理ぐらいで休むな』という人がいるので、そもそもこういった考えを改めてほしいです」(38歳・派遣社員・サービス)

「眠気に襲われることがあること。いちばん誤解を生みやすい現象だと思うので」(38歳・派遣社員・保険)

「気分のムラが出やすいこと。生理痛は個人差があるため、『あの人は大丈夫なのに、君はダメなのか』という考えは持ってほしくない」(25歳・会社員・運輸)

「痛みがひどいと、歩けなくなるほどつらいこと。冷房がキツい職場なので、冷えは大敵だと知ってもらいたい」(30歳・会社員・製造)

生理不調の症状は人それぞれ。個人差があるものだと知ってほしい (C) PIXTA
生理不調の症状は人それぞれ。個人差があるものだと知ってほしい (C) PIXTA
[もう少しだけ気遣いが欲しい……]

「具体的な理由を言わずに体調不良を伝えたとき、冗談かもしれないけど『生理でしょ~(またはこれに類似したこと)』とか言わないでほしい。ただでさえ気持ちがふさいでいるのに、恥ずかしいような気まずさを感じる」(29歳・会社員・サービス)

「元気がないときは体調が悪いんだと思って、気遣ってほしい。歩くスピードを合わせてくれなかったり、心ないからかいの言葉(昨日飲み会で大暴れしたんだろう? とか)を言ってきたりする人がいるので、悲しくなります……もう少し想像力をもって、女性を大切に扱ってほしい」(41歳・会社員・学術研究、技術サービス)

[気兼ねせず休める仕組みが欲しい]

「男性に知ってもらいたいというよりは、会社全体で1カ月に一度でも好きなときに休める仕組みがあればいいと思う。男性に生理はなくても、うつになりそうで急に休みたいとか、パートナーの具合が悪いから今日は家を手伝いたいとか、あると思う。そういう理由がなくても男女平等に休日や遅刻OKの日があれば、『女性がずるい』とはならないはず」(36歳・フリーランス・翻訳)

 上記以外にも「生理痛には個人差がある」「毎月、つらさが違う。今月は大丈夫でも、来月も軽いとは限らない」といった回答もありました。一方で、「男性に生理周期を知られたくないので、生理休暇は取らない」「生理周期など、個人情報を男性に知られたくない」という声も上がっていました。

 「そっとしておいてほしい」「体調が悪いときは察してほしい」というのが、女性たちの本音かもしれません。