「働く女性の汗とにおい研究会」第3回目のテーマは、多くの人が気になっている「ワキ汗」です。ワキにはアポクリン腺があるのでイヤなにおいになりやすい上、洋服への汗ジミも気になります。夏はもちろんのこと、一年中悩まされる人も多いのでは? 実はワキ汗には意外な事実が隠されていたのです。

【働く女性の汗とにおい研究会】
1.私の汗は臭う? ワキガ体質か分かるチェックリスト
2.世代臭、30代は要注意 ストレスで脂臭女子に?
3.多汗症かも? 女性の平均ワキ汗量と汗じみ危険行動(今回はここ)

体温が上がると最初に汗をかくのが「額とワキ」だった!

 夏は他の部位も汗だくなので、それほど気にならないかもしれませんが、夏以外でもワキだけ汗をかいてしまうという人は少なくありません。「他の部分は汗をかいていないのになぜ?」「もしかして、私って多汗症?」と悩みは尽きません。

 それもそのはず。ライオン ヘルスケアマイスターの山岸理恵子さんによると、人は体温が上がると、まず、額とワキの下から汗をかき始めるのだそう。

 「額とワキの下は、通常の体温でも汗が出始めることがあります。背中やおなか、胸といった体幹部よりも早い段階で汗をかくという実験データがあります」(山岸さん)

「温熱性発汗発現の部位差と発汗能との関係」日本生気象学会雑誌 vol.8,No.2,1981よりFig.2を改変(ライオン提供)

 確かに、真冬でも、他の部分からは汗が出ていないのに、ワキだけ汗ばむことはありますよね。

 「衣類を重ね着する冬は、夏以上にワキ部分の温度・湿度が高くなり、蒸れやすいことが分かっています。しかも、冬は活動している汗腺が少ないため、夏よりも少ない数の汗腺から濃い汗が出るので、夏以上に臭う可能性はあります」(山岸さん)

 夏だけでなく冬も油断できないワキ汗。では、私たちはどれくらいの量のワキ汗をかいているものなのでしょうか?