洗濯しても落ちないにおいは酸素系漂白剤でつけ置き

 汗をかいたら、こまめに洗濯をすることがにおい対策には最も効果的。ライオン ヘルスケアマイスターの山岸理恵子さんは、

 「においの原因になる汚れは時間が経つとともに落ちにくくなります。洗濯機の標準コースで洗える衣類は、汚れをためず、着用したらこまめに洗うことが大切です。洗濯しても落ちないにおいの対策には、除菌・抗菌効果のある液体酸素系漂白剤と洗剤でつけ置きをするのが効果的です」と話します。

※酸素系漂白剤が使用できるかどうか、つけ置きが可能かどうかを洗濯表示で確認してから行いましょう。

 衣類ににおいを残さない、洗濯のコツを教えていただきました。

洗濯してもにおい残りがあるときは…つけ置き洗い

洗濯してもにおいが残るときはつけ置き洗い
洗濯してもにおいが残るときはつけ置き洗い

 40℃くらいのぬるま湯に、通常の洗濯で使用する1回分の液体酸素系漂白剤と皮脂汚れに効果的な洗剤を溶かした濃いめの洗濯液を作り、30分~2時間くらいつけ置きをします。その後、つけ置きした衣類を洗濯液ごと洗濯機に入れて、他の衣類と水を足して通常通りに洗います。

襟やワキなど汗ジミが気になるときは…直接塗りで前処理

エリやワキ部分は、洗濯前の下準備が鍵!
エリやワキ部分は、洗濯前の下準備が鍵!

 シミ用の部分洗い用洗剤や液体酸素系漂白剤を、気になる部分に直接塗る「前処理」をしてから洗濯機で通常通りに洗います。

※ おしゃれ着の場合は、水洗いができるか、酸素系漂白剤が使えるかどうかを洗濯表示で確認しましょう。


汗は衣類のダメージの原因にも

 大切な衣類は、ダメージが気になるので毎回は洗わないという人も多いのでは? しかし、衣類に汗が残っていると、においの原因になるだけでなく、布地を傷めることにもなるそう。

 「汗のついた状態で高温下に数日間放置したTシャツは、3年着用したTシャツと同じくらい布の強度が低下することが実験で分かりました。衣類の傷みを防ぐには汗のケアもポイント。こまめな洗濯はもちろん、首筋の汗をボディーシートでこまめに拭き取って、衣類に付着する汗を減らしましょう」(山岸さん)