好きになれそうな可能性のある人にすら出会えない問題

 今回は何となく未来さんに厳しい内容になってしまい、心苦しさが残ります。本来であれば、未来さん以上に飲酒の問題と向き合わねばならないのは他ならぬ彼自身なわけで、彼からアクションを起こしてくれればそれに越したことはありません

 しかし、それは未来さんにどうこうできる問題ではなく、相手の変化を期待しながら待ち続けるのは未来さんにとって非常に苦しいこと。それよりも、自分で判断して取捨選択していくほうがはるかに健康的です。

 そのためにも、相手を条件で眺めて天秤にかけるよりも、「目の前の状況に対して自分がどう感じ、どう反応していくか」を基準に考えていくのはいかがでしょうと提案した次第です。

 しかし、正直葛藤もあります。これはさまざまな女性の話を聞く中で痛感していることですが、彼女たちの多くは「好きな人ができない」どころか、「好きになれそうな可能性のある人にすら出会えない」と嘆いています。未来さんが今回のようなお悩みを抱いたのも、「せっかく訪れた恋愛の可能性を自分から手放していいのか?」「こんな条件のいい男性、滅多に出会えないのでは?」という思いが脳裏をよぎったからでしょう。

 ゆえに「少しくらい欠点があっても目をつむるべき?」「いやいや、でも」というジレンマが発生してしまう。これはかなり悩ましい問題です。「確かに自分の直感を信じて判断していくことが大切なのは分かったけど、で、私の彼氏はどこにいるの?」という気持ちも残るのではないか……。まさに当連載の本質に差し迫ってくるお悩みだったように感じます。

回答/清田代表&森田専務・文/清田代表

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