ストッパーの感情が指標になる

 デートで自己開示をするためには、空気を読み過ぎないことが大切です。言いづらいことを話すのですから、多くの場合、自分の中で「ここで今、こんな話するのって変かな?」というストッパーが働きます。逆に言うと、そのようなストッパーの感情が自己開示のタイミングを教えてくれる指標になるわけです。

 注意したいのは、過去の恋愛やトラウマ、性の話といった一般的に言って重い・深い話をすれば自己開示になるわけではないという点です。もちろんそれらは多くの人にとって「言いづらいこと」なので重なる部分もあるのですが、基準はあくまで自分に置く必要があります。

「大事なこと」の事前把握やリスト化

 言い換えると、自分にとって大切にしていることであれば、趣味でも仕事でも暮らし方でも、どんな話題でも自己開示になり得るわけです。そのため、まずは自分のなかの「大事なこと」を事前に把握しておくことが有効かもしれません。また、より明確にするためにそれらを書き出してリストを作っておくのもいいでしょう。

 ただし、「こうすれば自己開示できる」とか「自己開示のタイミングを決めておく」といった具合に、テクニック化やマニュアル化することはオススメしません。むしろ絶対に避けたほうがいいと考えています。なぜ避けたほうがよいのか、次のページで理由を説明します。