女という役割

 また、男性からの視線の他に、乃梨子さんが担う「役割」の違いも考えられます。例えば友人関係というフレームでは乃梨子さんは「乃梨子さん」としてふるまっていればよかったのが、恋愛関係というフレームの中では往々にして「女」としての役割(女らしさ)を期待されるわけです。この役割を担わされることに対して、乃梨子さんは違和感や嫌悪感を持っているのかもしれません(あるいは、相手の男性が恋愛関係に入った途端に「男」としての役割を担うようにふるまう、その態度に拒否感を持つという可能性もあります)。

その態度に拒否感を持つという可能性も

「女」と「男」というあり方

 視線にしても役割にしても、恋愛関係のフレームでは、乃梨子さんは「女」として、相手の男性は「男」として存在するというそのあり方が、根本の問題となっています。恋愛関係とはそういうものだ……と言ってしまえばそれまでなのですが、乃梨子さんの嫌悪感をどうにかするためには、この根本をどうにかしなければ先に進めないのではないかと思います。そこで次のページでは、根本的な解決策について考えていきます。