“生き延びるための手段”になった現代の恋愛
以上がまりこさんのお悩みに対する桃山商事なりの回答です。このような形で、女性たちが恋の望みを叶えるため、苦しい恋愛にハマらないための具体的な方法を考えていきたいと思います。
日本の女性はどちらかと言うと恋愛観が“受動的”で、相手に合わせること、男性から選ばれることに重きを置いてしまいがちです。それに対し我々は、これまでの連載を通じて「相手の言動より自分の気持ちを起点に考えましょう」「ハウツーやテクニックではなく、自分がどうしたいかを重視しましょう」といったことを訴えてきました。
我々としては本音のメッセージを送ってきたつもりだし、今もその気持ちに変わりはありません。しかし、昨今の社会情勢や桃山商事に届く相談内容を見るに、女性たちの抱えている焦燥感と危機感にはかなり差し迫るものがあり、もはや「自分の気持ちを大事にする」という余裕すら失われつつあるのではないか……と感じます。
その背景には、「男女の賃金格差」や「妊娠のリミット」といった構造的問題が存在しているはずです。女性たちの話を聞いていると、
・仕事も子どもも諦めたくないので、早く結婚&出産して職場に戻りたい
・結婚せずに働くつもりだが、孤独を分かち合えるパートナーは欲しい
・人生を安定的に送るためには、仕事があり、親と女友達がいればいい
といった本音を頻繁に耳にします。そこには、かつて恋愛が持っていたドキドキやキラキラといったムードはありません。現代の女性にとって恋愛は、「生き延びること」に直結した、極めて切実な問題になりつつあるのかもしれません。
少し話が大袈裟になってしまいましたが……新連載「で、私の彼氏はどこにいるの?」では、そのあたりの背景も意識しながら、お寄せいただく恋愛相談に対し、精神論や自己省察では終わらない、より具体的かつ実践的なアドバイスを提供していけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。
回答/清田代表&森田専務 文/清田代表
記事一覧ページ ⇒ 「で、私の彼氏はどこにいるの?」
桃山商事の過去の連載もあわせてどうぞ!
・恋愛における男ゴコロ談義
・恋愛ビブリオセラピー