自分から近づいてみて、ダメならあきらめる

 今回も記事がだいぶ長くなってしまいました。最後にダイナミックな関係を生み出す具体的なアイデアを提案し、本稿を終わりたいと思います。

・過去の恋愛について語ってみる
・大好きな映画を一緒に観る
・仕事や家庭環境の話をしてみる
・彼の地元で会ってみる
・方言で話してみる
・友達を交えて会ってみる
・一緒に山登りしてみる
・旅行してみる
・二人で酔っぱらってみる
・1回セックスしてみる

 例えば、こういったアクションを起こしてみるのはいかがでしょうか?

 過去に感情を大きく揺さぶられた体験や、多くの時間や労力を費やしてきた体験には、その人の内面が色濃くにじみ出るし、また、慣れ親しんだ場所や言葉や友人というのは、その人の気遣いレベルを緩めることにひと役買うでしょう。さらに、過酷な環境を共にしたり、未知との遭遇を一緒に体験してみたり、何なら理性を取っ払って大胆な行動にトライしてみる、なんてことも大いにありだと思います。

 大切なのは、相手を掘り、かつ自己を開示していくという姿勢です。人間というのは実際、容易に把握なんてできないほど複雑怪奇な存在です。「稼ぎが安定している」「メンタルが健康」「優しい」というのは、彼のほんのイチ部分に過ぎません。たった2回会っただけで分かった気になるのは、やや早計というものでしょう。

 もちろん、こういったアクションを起こしたからといって、必ずしもダイナミックな関係が生まれ、智美さんの中に恋愛感情が芽生えるわけではありません。どうしても気持ちが盛り上がらないなら無理することはないし、また相手が心を開いてくれるとも限りません(余談ですが、いわゆる「いい人」というのは、相手とスタティックな関係しか結べない人のことを言うのかもしれません)。

 そこまでしてダメだったら、「この人には揺さぶられないし、私もこの人を揺さぶれない」と結論づけてあきらめるのみです。

 しかし、最終的にダメだったとしても、それがハッキリ分かれば現在のようなモヤモヤした気持ちは晴れると思います。そして、このようにして場数を踏んでいけば、勘や判断力が確実に養われていきます。その確度を上げていくことは、必ずや今後の恋愛に生きてきます。関係性の築き方も、見切る際の決断力も、確実にレベルアップするはずなので。

 というわけで、ぜひ能動的なアクションを起こしてみることをオススメいたします!

回答/清田代表&森田専務 文/清田代表

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