本当の障壁は「本当の好き」を気にするマインド

 マサコさんは飲み会で彼と知り合い、ここまで何回もデートを重ねてきました。そんな中で彼への気持ちが芽生えていき、手をつないだりキスをしたりしています。アプローチする側の視点で眺めれば、これは「めっちゃ順調じゃん!」ととらえるべき状況です。

 しかし、マサコさんの中には「アプローチされる側」の気持ちが混在している。だから彼からAの好きを感じないことに不安を抱き、現状をむしろ「うまく行っていない」ととらえている。「セックスしてみないと好きになるか分からない」「人肌恋しい」という彼の言葉も、おそらくセフレ関係へとつながる“ワナ”のように感じているはずです(前提として、今の関係でそんなことを言ってくる彼がどうかしているわけですが……)。

 そう考えると、マサコさんを縛っているのは「本当の好き」を気にするマインドだということが分かります。それさえ捨てることができれば、「片想いの相手にアプローチをしている最中」という風に現状をシンプルにとらえ直すことができるはず。懸案の元カノ問題などは、ここではほとんど無関係とすら言っていいと思います。

「A → Bモデル」を脱却し、「B → Aモデル」へ転換しよう

 そうなると、最終的にやることは一つです。それは、「あなたと恋人関係になりたい」と告白することです。

 女性たちの話を聞いていると、どうも「最初に恋の好きがあり、徐々に愛の好きが芽生えていく」という「A(恋) → B(愛)」のモデルに捕らわれている人が多いように感じます(これには受け身の恋愛観が関与している気がします)。

 それは一つの幸福な恋愛のカタチかもしれませんが、「愛情を構築してから恋の感情が生まれる」という「B(愛) → A(恋)」のモデルだって十分にあり得ます。仮にAがなくても、「この人との関係を失いたくない」と思えば交際に発展する可能性はいくらだってあるし、むしろ世の中のカップルにはこちらのほうが多いとすら思うくらいです。

 Bを築くには、一緒に時間を過ごし、コミュニケーションを積み上げていくしか方法はありません。マサコさんのケースで言えば、彼はどうも受動的で優柔不断なタイプに見受けられるので、むしろこちらからガンガン引っ張っていくほうが効果的でしょう(具体的な方法に関しては、過去に「告白の成功確率を上げる方法──99%つき合える“チェックメイト”的告白とは?」「曖昧な態度の彼…これって脈あり? なし?」という記事にまとめているので、こちらも合わせてご参照ください)。

 長くなってしまいましたが、Bの好きを築く中で恋人関係になることができれば、絶対にAは後からついてきます。気持ちがあるんだかないんだか分からない彼氏が、彼女とのケンカや別れ話の後に、それまで見せたことないような好意(=「やっぱりお前が好きだ!」的な)を表現してくる……なんてのはめちゃめちゃよくある話ですが、あれなんて完全にAの「本当の好き」なので。

 まとめると、「男の『本当の好き』を手に入れる方法」とは、「いい時間を過ごす → Bを育てる → 告白 → つき合えればAがもれなくついてくる\(^o^)/」ということになります。マサコさんは現状かなりいいところまで来ていると思うので、恐れずアプローチを続けてみてください!

回答/清田代表&森田専務・文/清田代表

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