災害時におけるSNS活用のメリットとデメリット

 災害時におけるSNS活用には、個別に連絡しなくても多くの人に一斉に安否を伝えたり、相手の無事を確認できるというメリットがある。また被災者となった場合、救援物資の情報などをリアルタイムに得られるというメリットがある。

 災害時に情報を収集するためには、Twitterが特におすすめだ。災害ごとに、「#西日本豪雨災害」や「#大阪地震」など、該当するハッシュタグで検索することで必要な情報が得やすくなる。自治体でも公式アカウントなどで情報を発信していることが多いので、居住地の自治体アカウントはあらかじめフォローしておきたい。

日頃から、信頼できる情報を取捨選択できるようにしたいもの (C)PIXTA
日頃から、信頼できる情報を取捨選択できるようにしたいもの (C)PIXTA

 被災したが電話で救助要請できないときなどにも、Twitterが活用できる。救助が必要な場合は、場所や氏名、人数、状態、要請内容などの具体的な情報を説明した上で、ハッシュタグ「#救助」を付けてツイートしよう。この際、位置情報を付けるとより正確な通報が可能となる。画像はデータが重くなるので無理に付ける必要はない。救助が完了したらなるべくツイートは削除するといいだろう。



 SNSを利用するデメリットは、デマが多く混じっている点だ。愉快犯のデマ、誤解、情報が古くなったことにより結果的にデマになってしまった情報もある。情報の発信元を確認し、複数の情報に当たった上で、情報の日時を確認し、信頼できる情報を取捨選択するようにしたい。不確定な情報を安易に拡散させると周囲に不要な迷惑が掛かってしまうので、注意してほしい。