うたた寝は危険! 最新の電車内防犯対策
続いては、電車内での防犯対策をご紹介します。乗った瞬間から降りた後まで、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか?
(3)乗り場はランダムに、女性が多い乗車口を選ぶ
整列乗車をする場合は、女性が多い乗車口を選びましょう。もし男性が大勢並んでいる乗車口から乗ることになったら、乗車後すぐに女性の近くに立ちます。漫然と乗るのではなく、周囲を見渡して事前にできる限り危険を察知しておけば、痴漢に遭う危険性を低くすることができます。
また、同じ時間帯・同じ乗り場から毎日電車に乗ると、不審者に自分の行動パターンを知られてしまう恐れがあります。エスカレーターや改札口までの距離で乗車口を選ぶのではなく、ランダムに乗るように心掛けましょう。
(4)電車内では「座席の前」に立ち周囲に気を配る
電車に乗ったら、ドア付近で立ち止まらず座席の前まで進みましょう。ドア付近は全方位を人に囲まれてしまうため、痴漢などの犯罪に巻き込まれても逃げ場がありません。一方、座席の前に立てば正面の視界は開けています。万が一被害に遭っても身動きが取りやすく、助けを求めやすい状況をつくることができるのです。
また、イヤホンで音楽を聴いて周囲の音を遮断したり、スマートフォンの画面に夢中になったりしている人は要注意。物音にも注意して、異変を感じたらすぐに対処できるようにしましょう。
(5)痴漢に遭った場合の対処法を考えておく
日ごろから被害に遭わないよう対策を練ることも大切ですが、最悪の事態に備えてシミュレーションをしておくことも重要です。その場で相手に言うのか、スマートフォンにテキストを打ち込んで隣の人に助けを求めるのか、自分ができることを事前に考えておきましょう。いざというときに、行動に移しやすくなります。
また、カバンの人目に付く場所に防犯ブザーを付けるなど、小道具を使って被害に遭いにくくする工夫もできます。
(6)不用心なうたた寝に注意!
帰りの電車の場合も、出勤時と同様、スマートフォンの画面やイヤホンから流れる音楽に集中するのではなく、時折周囲を見渡すように心掛けましょう。
また、電車が空いていて座席に座れたとしても、うたた寝をしていると周囲への注意力が緩慢になっていると思われ、向かい側から盗撮される危険性があります。バッグに入れておいた膝掛けを使う、パンツスタイルで通勤するなど、ワキの甘さを見せないようにし、危険を回避しましょう。
(7)電車から降りたら立ち止まって振り返る
帰りの電車を降りた後に一度立ち止まり、自分の後ろについてきている人がいないかどうか確認するのも有効な手段です。最近はSuicaなどの交通系ICカードの利用者が大半を占めているため、定期券を使って毎日同じ駅を利用している人と、ターゲットの女性を追いかけて普段利用しない駅で降りた不審者の見分けがつきにくくなっています。自宅に向かって歩き出す前に、改札口を出た後にもう一度振り返って背後を確認しましょう。ただし、電車を降りた後も改札口でも、混雑している場合は人にぶつからないように注意しましょう。