仕事服として何を選び、どう着たらいいのか――というオフィスファッションの疑問は、働く女性にとって身近な問題。30歳になったら一度じっくり考えたい「自分らしい仕事服」について、『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』の著者であり、人気パーソナルスタイリストのみなみ佳菜さんにインタビューしました。今回教えていただくのは、自分に合う仕事服を見つけるための3つのポイント。忘れがちだけど、一番大切な〇〇が決め手となるのです。(第2回)。

■第1回 「“ゆるキャラ”性格なのに黒スーツで固めて失敗した私」

自分に合う仕事服を見つけるためのポイント「色」

 自分に合う仕事服を見つけるために知っておきたいポイントは3つ

 1つは「色」。肌や髪の色味に似合う色の種類を知っておくことが、色選びでの迷いを解消します。

 同じ「ピンク」でも、色味の違いによってその印象はまったく異なります。

 淡い桃色のマカロンのようなパウダーピンクに、サンゴのようなコーラルピンク、オレンジがかったサーモンピンクに、青みのあるショッキングピンクと、大きな分類だけで4種類あります。「パーソナルカラー」という分類法で、順に「サマー」「スプリング」「オータム」「ウィンター」という分け方になります(詳細は著書『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』で紹介しています)。

 例えば、ドラッグストアなどでできるコスメのお試しで、異なる色味のピンクのチークを試してみてください。すると、ひとはけ塗るだけで顔色がパッと明るく華やぐピンクや、逆にかえって顔色が暗く見えるピンクがあることに気づくと思います。ストールなど巻き物を顔周りに置いて比較するのもおすすめです。

同じピンクでも、自分に似合うピンクは人と違う (C)PIXTA
同じピンクでも、自分に似合うピンクは人と違う (C)PIXTA

 自分に似合うピンクの色味がわかったら、日々の服選びに生かしてみましょう。「私に似合うピンクは必ずある」と心得てくださいね。

自分に合う仕事服を見つけるためのポイント「体型」

 2つめが「体型」です。30代以降の女性で多いのは、「20代の時より太っちゃったから…」と、とにかく“隠す”ことを重視してしまうパターンです。

 でも、全身のラインを覆い隠すような服を着ることで、かえって「ボリュームを大きく見せてしまう」という失敗はよくあるのです。

 コンプレックスを感じるパーツがあるとしたら、そのすぐ近くにあるパーツの魅力に目を向けてください! 例えば、「くびれがないのが気になる」という方の多くには肋骨と骨盤の間が狭く、骨格上どうしてもくびれないという理由が。その分、腰の位置が高く、脚を長く見せられる! という魅力があるのです。反対に「ウエストがしっかりくびれている」という方からは、「私、お尻が大きいんです」とういお悩みをよく聞きます。

 つまり、コンプレックスの隣には他人がうらやむ魅力がある。発想を変えて「見せるべきチャームポイントを強調する」という装いに切り替えるだけで、体型カバー問題は解消してしまいます。

 あと、基本的なこととして、サイズは正しく! 無理して9号を着るよりも、ぴったりサイズの11号を着るほうが断然美しく見えます。

自分に合う仕事服を見つけるためのポイント「性格」

 そして最後に、これだけはお伝えしたい…!

 3つめのポイントは、「性格」です。

「“内面”の性格と“外見”=装いを一致させること」を伝えるために日々走り回っているといっても過言ではありません!
「“内面”の性格と“外見”=装いを一致させること」を伝えるために日々走り回っているといっても過言ではありません!