“内面”の性格と“外見”=装いを一致させること。私はこの重要性を伝えるために日々走り回っているといっても過言ではありません!
第1回でお話しした私のブラックスーツの失敗談でもおわかりいただけた通り、世間一般に広まっている「こうあるべき」というファッションイメージが誰にでも当てはまるかというと決してそうではありません。
私は最近、企業の女性管理職向けのビジネスファッションセミナーなどにも呼んでいただく機会が増えたのですが、会場にいらっしゃる女性の皆さんのほとんどが黒または紺のスーツという似たり寄ったりの装いでまとめてしまっていることがよくあり、心の中で「もったいないなぁ」とため息をついてしまいます。
なぜなら、内面の魅力は人それぞれで、仕事で発揮する持ち味も違うはず。それなのに、周囲に印象を大きく左右する外見でその魅力をまったく表現しないなんて。
リーダーシップのスタイルも人によって違います。「管理職」「リーダー」というと、決断が早くテキパキと指示を出していくタイプがすぐに思い浮かびそうですが、献身的にサポートをしながら成果を支えるタイプ、「飲みに行こうよ!」と元気に勇気づけるタイプ、落ち着いた雰囲気で見守るタイプなど、“得意なスタイル”は様々です。
あなたはどのタイプ? 4つの性格タイプファッション
私はこの違いを4つの性格タイプに分けて、順に「クールシャープタイプ」「ソフトフェミニンタイプ」「ポップキュートタイプ」「シックナチュラルタイプ」と分類し、それぞれの魅力を表現するスタイルを提案しています。
オフィスで着ることを想定したジャケットスタイルで実際に違いを見せるとするとこのような感じです。
いかがでしょうか? 写真は服だけのコーディネートですが、服を見るだけでそれを着る人の表情や口癖まで浮かんできそうではありませんか?
服は口以上にものを言う。この“装いのチカラ”をお伝えしながらサポートさせていただいたことで、実際に仕事やプライベートが好転し、「人生が変わった!」という女性はたくさんいらっしゃいます。服を変えるだけで夢や目標がかなう、というのは大げさなことでもなんでもないのです。
次回、そんな体験をした3人の女性たちの「装いのチカラ 転機ストーリー」をじっくりご覧いただきます!
文/宮本恵理子 みなみさん写真/小野さやか
『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』
(ディスカヴァ―・トゥエンティワン)
■ Amazonで購入する
■ 楽天ブックスで購入する