フォーカジランクがあれば、シーンで困らない

 フォーカジランクとは、日常のシーンを「求められるフォーマル度のレベル」で私が独自に5段階に分けて整理し、それぞれのランクにふさわしい服のアイテムを対応させた表です。ざっと見てみてください。

 一番上のランク5「フォーマル」は結婚式に呼ばれた時や記念式典など、一般的な職種の方々なら年に数回あるかどうかという機会なので「レンタル」で済ませる方法もあり。一番下のランク1「カジュアル」はバーベキュー大会やお花見、レジャーなど、完全な“オフ”のシーン向きです。つまり、“仕事服”としてフィットするのはランク2~4。2と3の線引きは「ジャケットを着るべきか、着なくてもOKか」という判断になります。

 ひとくちに職場といっても、その社風や文化によって求められるフォーカジランクは違うもの。堅めの業種でカッチリとしたスーツが日常的に求められる職場であればランク4、雰囲気が緩やかでお客様対応もほとんどない職場ならランク2がフィットします。まず、ご自身の職場で求められる装いのフォーカジランクは、どのランクに近いかをイメージしてみてください。買い物で優先すべきはこのランクに対応したアイテムになります。

 次に、そのランクに限らず1~5(ランク5はレンタルと割り切るなら1~4)のアイテムがすべて揃っているか、クローゼットの中身を思い出しながら考えてみましょう。

 すべてのフォーカジランクを網羅したワードローブを備えられれば、あなたは「どんなシーンでも服に困らなくなる」ということ! 上司から急に「明日の会議、重役も来るそうだからプレゼンしっかり頼むな!」と言われても、「今度訪問するお客さんはベンチャーで若い社風だから、あまり堅苦しくない雰囲気で」と命じられても大丈夫。フォーカジランクをアップ、またはダウンして対応するアイテムを選ぶだけでシーンに慌てず対応できます。