働く女性ほど朝食の欠食率が高い

 なぜ、朝食を抜く人が多いのでしょうか。細川さんは「就業時間が長い女性ほど、欠食率が高い傾向にあります」と説明します。

 「就業時間が長い人ほど疲れていて、少しでも長く寝たいために朝ごはんを抜いてしまうんです」と細川さん。思い当たる人はいませんか?

 「また、夜遅くに食事をして、朝はおなかが空いていない場合も。その結果、会社にいる間にお菓子ばかり食べてしまったり、昼と夜にドカ食いする『1日2食型』の食事をしたりする特徴が見られます」(細川さん)

就業時間と朝食の関係
出典/Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査 Copyright 2015 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリ All Rights Reserved.

 データを見ると、「朝食をほぼ毎日食べる」という回答者が就業時間によって変化が確認できます。就業時間が週40時間以下の女性で『毎日食べる」としたのは71%、週41~60時間の女性は62%、週61~100時間の女性は52%と、就業時間が長くなるほど、見事に欠食率が高まっています。「食べない」という回答者においても、就業時間が多いほど増える傾向です。

 食事の回数が少ないのは要注意。「食事の回数が多いほど血糖値は安定するのですが、空腹時間が長く続いた後に食事をすると血糖値が急上昇します。そんな生活を続けていると、血糖値を一定に保つインスリンの分泌が乱れ、太りやすくなります。実際に朝ごはんを食べている人のほうがBMI(体格指数)が低いのは、さまざまな研究により裏付けられています。『ダイエットのために』朝ごはんを抜いているとしたら、逆効果なんですよ」(細川さん)

朝食の欠食が続くと、将来寝たきりになるかも

 また、一見、痩せている人でも内臓脂肪の多い「隠れ肥満」が多いのも日本の女性の特徴。カロリーが足りていないので見た目には太っていませんが、隠れ肥満・運動をしない・間食、飲酒をする(糖分の過剰摂取)という要因があるため、日本人女性の多くは「糖尿病予備軍」ともいえる状態にあります。

 「デスクワークに運動不足が重なると、骨や筋肉、関節からなる移動機能が低下する『ロコモティブシンドローム(運動器症候群)』になる心配もあります。もともとロコモティブシンドロームのテストは寝たきりや要介護状態を予防するために高齢者に行うものでしたが、まるのうち保健室でも調査をしてみたところ、20~30代女性の約3割がロコモティブシンドロームであることが分かりました」(細川さん)

 今は女性も長く働くことを前提にキャリアプラン・ライフプランを考える時代です。それなのに、定年まで一生懸命に働いた先に寝たきりの生活が待っているとしたら……悲しいですよね。

 どうしたら防げるんでしょう?

 「そう、だからこそ、朝ごはんをきちんと食べることが大事なんです!」と細川さんは力説します。