感情のコントロールも仕事術の一つ

 「いい人」から「デキる人」にポジション替えするために、感情をコントロールできることは必須スキルです。職場では、適度な感情表現は分かりやすく魅力的ですが、感情だだ漏れ社員は、単なる精神的未熟者と見なされるでしょう。

 特に不機嫌・不愉快な波動は、職場全体にまるでインフルエンザのように急速に広がっていくので厄介です。職場でたった一人でも不機嫌な人がいれば、近くで仕事をしている人たちにも不機嫌さが伝染していきます。当然、仕事の効率は落ち、ミスも起こりやすくなります。

 ですから、ゆめゆめ自分から職場に不機嫌を広げないように、十分注意しましょう。

 代わりに、笑顔や元気な挨拶、ちょっとしたジョークは、インフルエンザに感染した職場で特効薬のような役割を果たします。ご機嫌な人は、それだけで価値が高いのです。

 「デキる人」は、それを知っているから、自分をご機嫌に保つよう努めています。

 「いい人」の皆さんは、次回までにぜひ、自分の感情の状態に注意を向けて、不機嫌からご機嫌にシフトする方法を工夫してみてください。

 それが、「デキる人」への次の一歩につながると信じて。

文/キャサリン門田 イラスト/六角橋ミカ