家事シェア成功の秘訣は「きちんと伝える、文句を言わない」

 実際に家事シェアのやり方を聞いたところ「特に担当は決めず、できる時にできる人がしている」が最多でした。きっちり分担するよりは臨機応変にシェアする人が多いようです。また、家事をする際にはできるだけ一緒に行うようにするという声が目立ちました。

自分以外の人と、どのように家事をシェアしているか(複数回答)
自分以外の人と、どのように家事をシェアしているか(複数回答)
最多は「できるときにできる人が家事をやる」

共働きで土日が休み。土曜日は掃除をするが、私が掃除機と雑巾がけ、夫が玄関掃除やお風呂など水回りと暗黙の了解で分担している。協力体制ができていると思うので一人が掃除をし始めるともう一方も自然と掃除をするという流れ。(41歳、既婚子どもあり)

お互いの得意分野を生かす。朝型派が、洗濯と朝食の支度を担当。夜型派が夕食、お弁当の仕込み、水周りの手入れなど。活動しやすい時間帯にそれぞれ得意な家事をする。(40歳、既婚子どもなし)

 家事シェアを上手に進めるために実行していることを聞いたところ、まずこまめに「伝えている」という答えが目立ちました。

男の人は気を利かせることができないと思うので、私がやってほしいと思うことは夫にきちんと伝えるようにした。そのうち何をやればいいのか分かってくれるようになり、勝手にやってくれることが増えて助かっている。(34歳、既婚子どもあり)

何かを行った場合はお互いに声を掛けるようにしている(トイレ掃除、排水口の掃除など)。週の最後に終わっていないものを夫と分担してやり切る。(28歳、既婚子どもなし)

黙って家事をしない。洗濯機のネットを掃除した、消耗品を買い足した、洗面所の排水口を掃除したなどなど。ただし嫌みにならないよう気を付けて主張する。(33歳、既婚子どもなし)

 感謝をちゃんと伝える、相手のやり方に口出ししたり文句を言わないという声も多数ありました。

共働きだから家事はシェアが前提だと互いに認識している。家事を楽しくするために、一緒にやったときは「一緒にやると倍速で進むからいいね!」と伝え、相手にやってもらったときには「ありがとう!」と必ず言葉にして伝える。(31歳、既婚子どもなし)

してほしいことはきちんと伝える。やってもらったら、必ずありがとうを言う。特に子どもには、助かったよ! という気持ちを強く伝える。多少自分の思い通りにいかなくても怒らない、注意しない。「手伝ってもらう」ではなく、みんなでするもの、という意識で行動する。(40歳、既婚子どもあり)

夫に担当してもらっている水回りのことには、気になる点があっても一切口を出さない。水回りで使う洗剤やスポンジなども、使う人が気に入ったものを選ぶほうが気持ちいいと思うので、たとえ特売になっているのを見ても勝手に私が買ったりしない。(36歳、既婚子どもなし)