この家事、誰か手伝ってくれたらいいのに。毎日忙しくていっぱいいっぱい……。そんなとき、家事の外注という選択肢があります。本特集のアンケートによれば、家事代行サービスなどを利用したことがある人はまだ13%ほど。実際に家事を外注している人の事情は? どんなことをやってもらえる? 上手な頼み方は? 実際のユーザーと、家事代行の専門家に聞きました。

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 本特集のアンケートで、家事支援・家事代行サービスを「今後利用したい」「内容・条件によっては利用したい」と答えた人は過半数でした。一方で「利用したくない」人もいました。その理由は「他人が自宅に入ることに抵抗がある」が最多。自由意見では「自分でできることを人に任せるのはぜいたく」という声もありました。

 それでもこの数年、家事の外注に対する意識は変わってきているようです。2016年に大ヒットしたTVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、独身の男性会社員が20代の女性主人公に家事代行を依頼するという設定でした。まずは働く女性がどのように家事代行を利用しているのかを聞きました。

月2回ペースで依頼、自分のやりたいことに集中できる

 東京都内に住む「ひなのさん(仮名、28歳、独身・一人暮らし)」は、4年ほど前から家事代行サービスを利用しています。現在は月2回ほどのペースでスポット利用。片付けと掃除機がけ、洗濯、お風呂掃除を休日の午前中にお願いしているそう。

 ひなのさんは人材広告会社に勤務。入社から数年間、営業を担当していました。当時は現在よりもさらに忙しく、平日は終電帰りが続き、食事はすべて外食。休日はたまった家事で潰れてしまうのがとても嫌で「もっと余暇が欲しい、お金で時間を買いたい」と思っていたといいます。

 大学時代から一人暮らしはしていたものの、家事はそれほど好きではなかったそうですが、当時は「家事ができてこそ、一人前で自立している人間。そういう自分でいたい」とも思っていました。そのため、初めは家事の外注には抵抗感があり、どんな人が来るのかという不安もあったそうです。

 それでも、掃除と洗濯、整理整頓を一度依頼してみると「助かる!」と実感。抵抗感がなくなり、次はもっと安いところを探してみることに。実際に依頼して感じたのは「一つひとつを丁寧にやってもらうより、大ざっぱでいいからいろいろやってくれるほうが自分には合っている」ということ。現在利用しているCaSyはフレンドリーな雰囲気のスタッフが多く「丁寧過ぎずに、あれこれやってほしい」という要望にも応えてくれるそうです。

 休日の午前中に依頼するのは、家事をしてもらっている2時間のうちに、自分自身も家の中で、家事以外にやらなくてはいけないことを集中して片付けられるから。

 「ものすごく時間が有効利用できます。スポットでの利用だと時間当たり2500円なのですが、安いと感じます」

 さらに「どうすれば自分が片付けやすくなるかを考えて、フォローしてくれるのもありがたい」そう。例えば以前は、アクセサリーの収納場所が部屋の一番奥の棚だったため、帰宅するとそこまで行かずに外したアクセサリーをついあちこちに置いてしまっていたそうです。そこで家事代行のスタッフが、玄関を入ってすぐの場所に棚を移動し、おしゃれなお皿を置いて、その中にアクセサリーを置きましょうと提案してくれました。

 「頼むたびにいろいろな人が来てくれますが、どの人も依頼する側のやり方を否定せずに、一緒に考えてくれるのがいいですね」

 知らなかったプロの家事技術を学べることもあり、とても参考になるとか。

 「この先ライフスタイルが変わっても、家事代行はずっと利用し続けたいですね」(ひなのさん)