遅ればせながら、あけましておめでとうございます。皆さん、年初の年賀状やSNSチェックは無傷でお過ごしになりましたか。

 年賀状って、小さいくせに時として強大な破壊力を持っていますよね。手のひらより一回り大きい程度、縦横148×100mm。まぁそんなに小さいというのに、なぜあんなに鋭利に深く、ざっくりと私たちの心を引き裂いていくのでしょうねぇ。

 昔の同級生や、他社へ転職した同期などが年賀状やSNSで知らせてくる「結婚しました」「産まれました」の文字に、そう簡単に立ち直れないほどのダメージを受けたことはありませんか。

 これ、例えばなじみのセレクトショップの女子店長だとか、いつものネイリストさんだとか、取引先の誰かが「○○さん、私こんど結婚するんですー」なんて報告してくるのとはレベルが違うんですよ。

 「同級生」「同期」だからなんです。あの頃、同じ場所、同じ空気、同じ出来事、同じ気持ちを共有していた仲間だからなんです。

あの頃はみんな同じ場所で同じ空気を吸っていたのに…(C)PIXTA
あの頃はみんな同じ場所で同じ空気を吸っていたのに…(C)PIXTA

あの頃、同じ場所で同じ空気を吸っていたはずのあの子が…

 その仲間が自分よりも先に踏み出し、自分はとり残された……。幸せそうにほほ笑むかつての同級生や同期の写真(私自身もそうでしたが、わりとイタい写真多し)が発する光に目を潰されそうになりながら、そんなショックがずっしりと重くのしかかるのです。新春なのに。

 あの頃はみんな同じ、横一列のポジションだったーー。

 それが、お互いの成長(と加齢)を経て、人生はもはや横一列などではなくバラバラ、しかもそれは平面ではなく立体で、上下まであることを如実に知らされるのが、同窓会という恐ろしい審判の場所です。

 「あの頃あんなに○○だった子が、いまこんな……」

 すべてはこの↑一言に集約されるでしょう。

 「変わらないよね〜」

 変わらないわけがあるかっ! お互い10年、20年とトシ取っとんのやっ!

 アラサーのお嬢さんたちはもしかしてご存じないかもしれませんが、アラフォー以上が熱狂して見た海外ドラマ『アリー my love』の主要登場人物である弁護士事務所経営者、リチャード・フィッシュの数々の名言の一つに、こんなものがあります。