新年度、新生活が始まりましたね。新入社員が職場にいる姿というのは、本人たちはもちろん、周囲もハラハラザワザワとするものです。

 というのも、よくあるオジさんの「なんだ今年の新人は! 俺たちが若い頃はなぁ」との典型的な「今の若い者は」批判とは別に、先輩女性たちはかつて自分たちも社会人となって新しい海へ漕ぎ出したときの戸惑いや葛藤を思い出して、共感いっぱいに「あの子たち、大丈夫かしら……」と若い新人たちを見守ってしまうからなのです。

女性社員が職場で流す涙は、そんなに「タブー」なのか

 ある女性は「新人時代、男性ばかりの職場で悔し泣きをしたことがある」と振り返ります。「すると、そのときから周囲の男性の態度が激変。私には『めんどくさいやつ』のレッテルが貼られて、当たりが強くなりました」(40代女性)

 また、別の女性もこう話します。「頼りにしていた上司が異動でいなくなることが分かり、報告を受けた際にショックと寂しさでボロボロと涙が出てしまい、周囲も引いていました。その上司が男性だったこともあり、あとで反省しましたが、あのときは心から湧き出ていて止められなかったんです」(30代女性)

 こんな女性もいます。「叱責ばかりされている職場で、『会社で泣いちゃいけない!』と、涙をこらえるために輪ゴムを腕に巻き、泣きそうになるたび、ぱちんぱちんとはじいて痛みで涙を飛ばしていました」(30代女性)

 「仕事で悔しくて」流した涙に、「めんどくさいやつ」という評価がつく。寂しさで思わず涙をこぼすと、周囲が引く。部下が叱責ばかりされるような、つまりは上司がマネジメントに失敗している職場にもかかわらず「会社で泣いちゃいけない」という無茶な空気が蔓延する……。その結果が輪ゴムで涙をこらえるという、それこそ涙ぐましいエピソードです。

 職場での「女性の涙」には、どこか「だから女は」とか、「ずるい」などの感想がつきもので、タブー視されている部分も大きいようです。

 でも、女性が自然な感情の発露として思わず流してしまう涙は、そんなにいけないものなのですか?

女性が自然に流してしまう涙は、そんなにいけないものですか(C)PIXTA