若い女子たちは「GG」をどう読むべきか

 さて、私たちアラサー・アラフォー女子は(あっごめん、私年齢サバ読みました)この「GG」というトレンドをどう捉えればいいのでしょうか。私がどう言ったところで、「GG」が若い女子に(もう直接的な不倫願望なんていうのではないにせよ)関心があるのは仕方ないらしく……。

 彼女たちからはさまざまな声が上がっています。

■ジジが元気になるということは景気がいいということですね。
■女子によってジジを見る解像度が違う。これまで出会ったジジ遍歴にもよるし、解像度によって、「受け入れられるジジとNGなジジを見極められる人」と、もう「ぼんやりジジなだけでNGな人」とがいる。
■拒否感を持つのではなくて、お互いに幸せな落とし所も探したい。
■ジジ転がしはもはや、伝統芸だよね。
■逆に「ジジの釣り方・使い方、ジジ転がしの術」が知りたい。
■ここまでいくと、ジジはもはやいとおしい。ホストよりうまみがある。

 なるほど。よろしくてよ、私たちもおじいさまたちのおイタ、アラサー・アラフォー・アラフィフ(以下省略)なりのワザで、迎え撃って差し上げようじゃありませんか。そちらがその気ならこちらも丸腰でお相手するわけにはいかず、防衛体制を敷くのがむしろマナー。敵と対峙するにはまずその論理とルールを知らねばなりません。

「なるほど。よろしくてよ。迎え撃って差し上げようじゃありませんか」 (C)PIXTA
「なるほど。よろしくてよ。迎え撃って差し上げようじゃありませんか」 (C)PIXTA

 ……そういった意味で、雑誌「GG」は応戦する側の私たちにとっても、彼らの思考や嗜好や志向を知るためのバイブルになりそう。先ほどの女子たちのコメントにあるように、洋の東西を問わず「ジジ転がしは伝統」。私たちも、その伝統芸に励むのであります。

文/河崎 環 写真/PIXTA

【参考】 博報堂 新大人研レポートNo.28 新しい大人へ:オンナも変わるオトコも変わるその① 40・50・60代女性は“自分爆発レディ”