Case2 夢に向かって試行錯誤できる堅実な方法
求職者の募集企画を担当する西田真弓さんの副業は、古本屋の店舗運営スタッフ。土曜の午前11時から午後7時まで勤務しています。副業の目的は、「古本屋を経営する」という夢に近づくためです。
「最初はインターンで働けるお店を見つけたのですが、『お手伝い』の要素が強く、経営についての知識や経験を身に付けることはできませんでした。そんなときに家の近くの古本屋でスタッフを募集していることを知り、希望する条件に一致したので働くことにしたんです」(西田さん)
西田さんの本業は基本的にデスクワークのため、接客中心の古本屋の仕事はいいリフレッシュにもなっています。「副業先はデザイン系専門の古本屋なので、会社とは全く違う世界の人たちに出会えるのは刺激になります。もともと土日も何かしら予定を入れて人と会ったりすることが多かったので、6連勤の負担は感じないですね」と笑顔で話します。
一方で、副業を始めて1年あまりが過ぎた頃、ある思いが生まれました。
「古本屋で生計を立てるのはかなり厳しいということが、実際に働いてみて分かりました。何かしらお店をやりたいという気持ちは変わらないので、何か他のものと組み合わせることはできないか、それこそ副業的に自分のお店を持つのもありかもしれないなど、いろいろ考えています」(西田さん)
折しも副業先でアルバイトを一人雇うことが経営的に厳しくなり、西田さんは臨時スタッフ扱いに。夢の「軌道修正」を踏まえて、別の副業をやりたいと考えています。
「副業をする前は『自分には何か他のことができるんじゃないか』というモヤモヤした思いが心のどこかにありました。でも今は『本業を頑張るからこそ夢も追えるんだ』と、仕事に前向きに取り組めるようになりました。将来やりたいことに向かって試行錯誤できるのが、副業のいいところだと思います」(西田さん)
【西田さんの1週間のスケジュール】
平日:午前9時~午後6時 勤務(本業)
土曜:午前11時~午後7時 古本屋で臨時スタッフ(副業)
【副業の平均月収】
約3万円
【副業してよかったこと】
◆夢を実現するための試行錯誤ができる
◆会社とは全く違う世界の人との出会いが刺激になる