靴を脱いで、いざ「本丸」へ

 体験ブースは、ゲームに登場する「本丸」を模した和風な建物。説明を聞いたら、靴を脱いで上がります。麗しの『刀剣乱舞』代表キャラ・三日月宗近と対面するまであとわずか。どきどきします。

 荷物を置き、縁側を向いて座布団に正座。「えっ、正座?」と思うかもしれませんが、ブースに入った瞬間から気持ちは三日月宗近にしか向いていませんから、みなさん自然に正座しちゃうんですね。思わず姿勢もよくなります。

 ヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着すると、東京ゲームショウの賑やかさはどこへやら。穏やかな春の空気に包まれます。ゲームの要素は音と視界だけのはずなのに、ときおり木々が揺らめいたりすると、風が吹いたように感じるから不思議です。視界が360度なので、座ったまま空を眺めたり、後ろを振り向いたりと、自由に景色を楽しめるのが斬新。やっぱりVRってすごいですね。

側から見ていると不思議な光景です
側から見ていると不思議な光景です

ゲームだと分かっていても照れる!

 お目当ての三日月宗近はすぐには現れてくれません。おそらく1分もないのでしょうが、待ち時間は相当そわそわします。「いつ来るの? どこから来るの?」と周囲をきょろきょろしていたら…

 「来たーーー!」

 縁側にするりと現れた三日月宗近様! やわらかく微笑む三日月宗近様!

 心の中ではもはや様付け。もちろん、こちらにぐっと近寄ってくれる瞬間もあります。髪がさらりと落ちる音や、着物のすれる音まで聞こえた気がしたのは私だけでしょうか。『刀剣乱舞』をプレイしている人なら、想像するだけで悶絶してしまうはず。

 私のような名もなき庶民に、ばっちり目を合わせて話しかけてくれるなんて…と、神々しすぎてちょっぴりうつむいてしまいました。これ、照れる女性が続出しそうです。ゲームなんだから思い切り正面で拝めばよかった!

 あっという間の対面を終え、ヘッドマウントディスプレイを外すとそこは現実。思う存分悶えたあとは、現実世界に帰る準備をしないといけません。ブースの最後には髪やメイクを直すスペースが設けられていました。さすが、乙女心を分かっていますね。

化粧直しをして、現実世界に戻ってきました。楽しかったー!
化粧直しをして、現実世界に戻ってきました。楽しかったー!
化粧直しをして、現実世界に戻ってきました。楽しかったー!

 至れり尽くせりな『刀剣乱舞』ブース。残念ながら事前抽選制で、応募はすでに終了しています。ラッキーな当選者の方々はお楽しみに! 18日(日)13時からは声優陣も登壇するイベントが実施される予定です。こちらもぜひチェックしてみてください。

 さて、帰ったら続きをプレイしないと!

文/大吉紗央里 写真/大吉紗央里・梶塚美帆