東京ゲームショウ2016ではVR(バーチャル・リアリティ)を楽しむ技術が数多く出展されています。そのうちの一つ、超軽量のVRディスプレイを体験しました。これなら、「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が重い」というような障壁なく、気軽にVRを楽しめます。

 わずか88gのVRディスプレイ「Dlodlo V1」を展示していたのは、中国のDlodlo(トト社)の販売代理店を担っている双日プラネットのブースです。

サングラス型のVRディスプレイ、わずか88gの「Dlodlo V1」。599ドル、日本で発売されるとすると6~7万円くらいになるそうです
サングラス型のVRディスプレイ、わずか88gの「Dlodlo V1」。599ドル、日本で発売されるとすると6~7万円くらいになるそうです

 東京ゲームショウの会場でさんざんヘルメットのようなヘッドギアタイプのHMDを試してきたウーマンオンライン編集部にとって、軽量のVRディスプレイの軽さは驚きでした。パッと見、サングラスのようです。この形状に、ディスプレイ装置などの部品が結集しているんです。

カジュアルにVRゲームを楽しめます
カジュアルにVRゲームを楽しめます

 デモ用に用意されたのは、怪物を倒すアクションゲーム。武器を振りかざし、怪物をやっつけます。装着感が軽いので、気軽にゲームを楽しめました。  でも、ちょっと大きい設計なので、ゲームをプレイしているうちに、ずり落ちてきます。鼻の低さをこんなところで実感するなんて……。

サイズが大きめで、夢中で遊んでいるうちに、ずり落ちてくる……
サイズが大きめで、夢中で遊んでいるうちに、ずり落ちてくる……

 ブースの説明員によると「欧米人向けに設計していたので、ちょっと大きいかもしれません。今回のゲームショウ出展でたくさんの人に『大きい』と言われたので、フィードバックして日本人サイズを作らなければと話しています」。

 トト社はそのほか、スマートフォンを装着させて使うタイプのHMDや、CPUを内蔵した単体利用可能なHMDをラインアップしています。

 没入感に浸れるヘッドギアタイプから、持ち運びしやすいカジュアルなサングラスタイプまで……さまざまな商品が各社から出展されている様子を目の当たりにし、いよいよVRの波が押し寄せ、私たちの日常にとっても身近になってくるんだなという時代の潮流を感じました。

文・写真/鈴木陽子