強力なサプリのせい? 身の危険を感じる事件が

――それは脂肪を燃焼させ、代謝を上げる目的のサプリだったが、飲んだ翌日からみゆきさんの体に異変が起きた。

みゆきさん なんとなくいつもより脈が速いように感じました。夜も目がランランにさえてしまって、ほとんど眠れず……。その翌日に痩身エステを予約していたので、寝不足のままサロンに行って、ゴリゴリと脂肪をもみほぐしてもらったんです。1時間後、施術が終わってベッドから起き上がろうとしたその時、ふわ~っとめまいが。そのまま倒れ込んでしまいました。

 意識ははっきりしていたので、病院には行かず、サロンのベッドで少し休ませてもらうことに。恐らくサプリが原因だと察しがついていたので、正直、医者にバレたら恥ずかしいと思う気持ちもありました。1時間半ほど横になると、いつも通り元気になってきたので、心配してくれたエステティシャンの方たちに平謝りして、そそくさと帰ってきました。

――睡眠不足の上に、エステで血流が良くなったことで、サプリの効力や副作用が増してしまったのだろうか……。あまりの体の変化に、恐怖を感じたという。

みゆきさん それから怖くなって、サプリを飲むのをやめました。1カ月分で2万円と高額で、惜しい気持ちもありましたが、飲むのをやめたら一切、症状がなくなって一安心。

 でも、サロンにまで迷惑を掛けてしまって、大の大人が何をやってるんだろう……と思いましたね。次から次へとダイエットに飛び付き、とうとうここまで体を痛めつけてしまった。なのに体重はさほど変わらないという現実。無意味というか、むしろ自分の身を削るばかりだし、これ以上やり続けたら、「自分の体がかわいそう」と思えてきたんです。「もう痩せようと努力するのはやめよう。あれこれはやりのダイエットに手を出すのはやめよう」と、心に誓いました。

自分に「質問すること」を食事前の日課に

――極端な食事制限もサプリもやめて、思い切って好きなものを食べようと決めたみゆきさん。その代わり、「今、本当に食べたいもの」だけを食べることを心掛けた。

みゆきさん 食べる前に「今、私は本当にそれが食べたいの?」と自分自身に聞くようにしたんです。例えば外食で、ラーメン&半チャーハンや、おそばとミニかつ丼セットを選ぼうとした時。本当に食べたい時は思い切り食べますが、「やっぱりおなかが重くなるかなぁ」と感じたら、別のメニューに変えるようにしました。

 食事前に、必ず自分に聞くことを日課にしたら、自然と「炭水化物×炭水化物」のメニューを選ばなくなって、日々のごはんの量も減っていったんです。