SNS疲れしないための二つのポイント

 ポイントはこの二つ。

(1)時間を区切る(いつやるか、いつやらないかを自分で決める)

(2)SNSをやる目的を明確にする

 友人に誘われてなんとなくSNSをはじめたものの、人の投稿に一喜一憂する毎日にうんざりしていたGさんは、次のように線をひきました。

・SNSを見る時間を区切る。
  1.8時~9時(通勤時)
  2.12時~13時(ランチ休憩時)
  3.18時~20時(夕食後)

・友人との連絡・交流を深める目的で使う

 Gさんは、初日は使用時間を守れましたが、2日目に就寝前にスマホで天気予報を見たついでにSNSを見てしまい、止まらなくなってしまいました。

 そこで、20時になったら、使っているSNSアプリを終了させるか、ログアウトするように。すると、わざわざアカウント名とパスワードを入力してまでSNSを見ることはなくなりました。SNSを使う目的も友人との連絡・交流と決めたので、会社の人の投稿をわざわざ見ることもやめました。

 「誰のことも気にせずに、夜1人でくつろげる時間を持てるようになり、寝付きも目覚めも良くなりました。通勤時に本を読んでみたら楽しくて、さらにSNSの頻度を減らせそうです」と、Gさんは変化を教えてくれました。

 仕事の連絡手段として必要だからとFacebookとLINEを使っているものの、無意識にSNSを見てしまい仕事がはかどらないし、自分のペースで仕事ができないと悩んでいたHさんは、次のように線をひきました。

・SNSを見る時間を区切る。
  1.始業後1時後の10時から10時半(仕事開始直後は避ける)
  2.14時から14時半
  3.17時から17時半
  4.21時から22時

・勤務時間中は、業務連絡と仕事関係の交流を深める目的で使う。

・勤務時間外は、友人との連絡・交流を深める目的で使う。

 Hさんは、仕事開始直後にFacebookとLINEを見るのをやめたことで、仕事がスムーズに進捗するように。しかしまだ、どうしてもSNSが気になり仕事を中断してしまうときがありました。そこで、SNSアプリからくるお知らせ「プッシュ通知」をOFFに設定。すると、以前よりも仕事に集中できるようになり、残業時間が減ったそうです。

<「疲れてしまうSNS」をやめる 1分でできるオススメアクション>

1:時間を区切る。

2:SNSをやる目的を明確にする。

 SNSをすることに意味や価値があるのではなく、自分にとって心地いい日常をつくるための「手段・ツール」としてSNSを活用したときに、はじめて価値がうまれます。

 ぜひこの二つのポイントで、自分らしいSNSとの付き合い方、距離感を見つけていってくださいね。

文/大平朝子 イラスト/三ツ木朗恵