たかがお菓子、されどお菓子 自分の欲求に耳を傾ける

 「お菓子が食べたい!」は、体からのサイン。本当にお腹がすいているときもあれば、気分転換やストレス発散が目的のこともあります。体から発せられたサインの意味を考えるクセをつけると、突発的に食べたい欲求が減ります。

解決策2:目的チェック

・食べたいと思う本当の目的は? と自分に問いかけてみる

 食べたくなったら、「本当の目的は?」と、「目的チェック」をするだけ。もし小腹がすいているならお菓子を食べてもいいのです。不思議なことに、自分の本当の欲求がわかるだけで、お菓子の欲求がなくなることもあります。もしそれでも食べたい場合は、解決策1の代替手段を試してみましょう。

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 以前は、会社でお菓子を食べたくなったら、その都度食べていた会社Kさん。解決策1:代替手段を実行するようになってから、変わりました。Kさんは、食べたいサインが出たら、トイレに行くことにしました。すると、トイレから戻ると、食べたい気持ちが消えているときもある事に気がつきました。それでも、食べたいときは、まずはブラックコーヒーを飲むことにしたのです。その結果、「お菓子を食べる量が減った」と教えてくれました。

 日々結果が問われるプレッシャーのきつい職場にいたLさん。お菓子を食べたくなったら、ちょっと立ち止まり「目的チェック」をするように。自分自身に「どんな目的でお菓子を食べたいのだろう?」と問いかけたのです。

 すると、仕事で行き詰まったときが多いことに気づきました。仕事の行き詰まり自体は、お菓子以外の別の方法でも解決可能です。Lさんは、仕事で行き詰まってお菓子を食べたくなったら、トイレで軽くストレッチしたり、人と話をするなど、代替行動をとるこにしました。以前の、仕事での行き詰まり⇒お菓子という流れが、仕事の行き詰まり ⇒ 代替行動 ⇒ それでもダメならお菓子、になったことで、会社でのお菓子が3分の1に減ったと教えてくれました。

<仕事中のお菓子がやめられる 1分でできるオススメアクション>

1:食べたくなったときの代替手段を決めておく。

2:食べたいと思ったら、本当の目的は? と自分に問いかけてみる。

 お菓子は、あなたの敵ではありません。うまく付き合えば、仕事でもプライベートでも、あなたの人生に楽しみや豊かさをプレゼントしてくれます。仕事もお菓子タイムも、あなたが心から楽しめる時間が1秒でも増えるヒントになりますように。

文/大平朝子 イラスト/三ツ木朗恵 菓子制作/尾崎悠子