所得税額を知るには?
自分が1年当たり概算でいくら所得税を支払っているかを知るには、一番右側の「源泉徴収税額」の数字を見ます。
よく「課税所得」という言葉を聞くことがあると思いますが、その金額は、2番目の給与所得控除後金額から3番目の所得控除の額の合計額を引くと算出できます。
「そもそも税金は税込の支払金額に対してかかるのではなく、給与所得控除等、さまざまなものが引かれた後の金額=課税所得に対してかかるのです」(高山さん)
扶養している親族がいれば、扶養控除が適用になり、課税所得は少なくなり、その分納める税金は少なくなります。
手取り年収を知る方法
では、自分の「手取り年収」は、源泉徴収票のどこを見たら分かるのでしょうか。
まず「手取り」とは、収入から税金や社会保険料などが引かれた後に、実際に自分の手元に入ってくるお金のことを指します。
源泉徴収票で手取り年収を見るには、「支払金額」-「源泉徴収税額」-「社会保険料等の金額」を計算します。
ただし、この金額には住民税について反映されていません(源泉徴収票には住民税の記載がないため)。毎月の給与明細書で確認して、1年分で納めた住民税額をさらに差し引くことで、正確な年間手取り額が分かります。
つまり、「支払金額」-「源泉徴収税額」-「社会保険料等の金額」-「年間に納めた住民税額(毎月の給与明細で確認)=手取り年収です。