あなたは確定申告が必要な人?
確定申告をする人は、この源泉徴収票が必要です。では、確定申告をすべきなのは、どんな人でしょうか。
本来控除されるべき書類を提出し忘れて記載の金額に間違いがある人
年末調整で、生命保険料控除証明書を会社に提出し忘れた場合など、漏れがある場合は確定申告で正しいものを申告することで、納め過ぎた税金が戻ってくる可能性があります。
「控除証明書を捨ててしまったという人は、保険会社に再発行手続きをして、間に合えば年末調整で会社に提出し、間に合わなければ確定申告をしましょう」(高山さん)
今年住宅ローンを組んだ人
住宅ローン控除を受ける場合は、1年目だけは自分で確定申告をする必要があります。「2年目以降は、年末調整で可能です」(高山さん)
医療費控除を受ける人
年間で医療費が10万円を超えた場合(または総所得金額等の5%を超えた場合)、または、年間の該当する医薬品購入が1万2000円を超え、セルフメディケーション税制を選ぶ場合、医療費控除が受けられます。
ふるさと納税でワンストップ特例を利用しなかった人
ふるさと納税は、確定申告が不要な人であれば、ワンストップ特例といって、ふるさと納税先の寄付先の自治体と書類をやり取りするだけで手続きが終わります。ただし、ワンストップ特例が適用になるのは、自治体の数が5つ以内なので、6つ以上ふるさと納税をした場合や、ワンストップ特例の手続きをしなかった人は、確定申告をする必要があります。「ワンストップ特例の手続きを忘れているという人も意外といます。そういう方は、確定申告をしましょう」(高山さん)
以上、源泉徴収票について、初歩の初歩からお伝えしました。「きちんと見ていなかった!」「捨てていた!」という人は、今年源泉徴収票をもらったらしっかり確認して、1、2年分はしっかり保管しておきましょう。
聞き手・文/西山美紀 イラスト/渡辺あやね