年末に会社からもらう「源泉徴収票」。「何のためにもらうんだろう……」と思いながら、確認しないで捨ててしまっている人もいるのでは? 実は源泉徴収票は、1枚でさまざまなことが分かり、税金がお得になる場合もあるので要チェック! 源泉徴収票の役立て方について、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに初歩の初歩から教えてもらいました。

源泉徴収票でどんなことが分かるの?

 毎年、年末に近づく頃に会社からもらう「源泉徴収票」。紙でもらう場合と、社内のWebシステムでアクセスして確認する場合とがありますが、「捨ててしまっている」「しっかり見ていない」という人も多いのでは?

 源泉徴収票は、1年当たり自分がどれだけ給与をもらい、どれだけ社会保険料や税金(所得税)を払っているかなどが、一覧で分かるもの。「自分が1年間働いた結果=『通信簿』のようなものです。必ずチェックしてください」と、高山さんはアドバイスします。

 会社勤めなら、年末調整といって、1年間の給与や既に納めた税金を計算し、納めるべき税金を確定させる手続きを、会社が行ってくれます。年末が近づいた頃に保険会社から送られてきた用紙(保険料控除証明書)を会社に提出した経験がある人もいるでしょう。それらを加味したものが、「源泉徴収票」という一覧になります。もし、会社に保険料控除証明書などの書類を提出し忘れてしまった場合には、自分で確定申告をすることにより、税金を還付してもらえます。確定申告をする際には、この「源泉徴収票」が必要なので、必ず保管しておきましょう。

 「その他、住宅ローンなど、大きなお金を借りる際の審査として、源泉徴収票の提出を求められます。安易に捨てず、1、2年分は必ず取っておいてください」(高山さん)

源泉徴収票で見るべきは赤枠の部分!

「源泉徴収税額」=「会社が給与から差し引いて支払った所得税額」

 源泉徴収票に書いてある言葉や数字。「意味がよく分からない」という人も多いはず。

 「特に大事な数字は、上のほうに書いてある4つです」と高山さん。左から順番に確認しましょう。

 まず、「支払金額」とは、1年間に支払われた税込の給与のこと。いわゆる年収総額です。

 2番目の「給与所得控除後の金額」とは、支払金額から、給与所得者の経費に当たる給与所得控除が差し引かれたもの。

 3番目の「所得控除の額の合計額」とは、社会保険料の他、生命保険料控除額iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛け金、所得から引かれる金額のことです。

 一番右の「源泉徴収税額」は、会社が給与から差し引いて支払った所得税のこと。「年末調整で実際に支払う所得税と源泉徴収税額を調整して、税金を払い過ぎていれば還付されます」。(高山さん)

<次ページからの内容>
・自分が払っている所得税の金額は?
・「課税所得」の算出方法
・自分の「手取り年収」を知るには?
・確定申告が必要なのはこんな人!