医療保険を選ぶときのポイントは?
近年、入院期間は短期化し、日帰りで手術をするケースも増えています。そのため、医療保険を選ぶときには、保障内容が「今の医療事情に合っているかどうか」という点にも注意が必要です。
「入院1日目や働きながら通院する場合についても保険金が支払われるのかどうか、チェックしておくといいでしょう」(高山さん)
その点、がんと診断された場合の治療や生活を保障するがん保険は、診断を受けた段階で100万円単位のまとまった一時金が下りることが多いそう。あまり考えたくはありませんが、若くしてがんになってしまった場合、進行スピードが速く、治療費もかさむのが現実です。万が一に備えるという意味では、医療保険と併せて加入を検討してもいいでしょう。
加えて、民間保険は市場のニーズによって進化していく「金融商品」であることも忘れないで。
「今後、より『お得な商品』が増えてくる可能性がありますし、ライフステージが変われば必要な保障も変わります。『入ったら終わり』ではなく、5年に1回などのペースで、定期的に見直しをすることを心掛けましょう」
文/加藤藍子 イラスト/渡辺あやね