■ボクのダイエットが成功した2つの理由

 実は、ボク自身も2015年~ダイエットを行いました。パーソナルトレーナーと週一で運動して、食事を見直すだけ。夜の炭水化物を減らす、でもお酒は絶対やめないというアバウトなもの。

 仕事柄、会食が多く、炭水化物をとらないことが難しい場面もあります。コースででたら、食べますよ、だって一緒にいる人に失礼ですから。そもそも、米もパンも麺も大好きなので、昼にはガッツリ食べています。朝食抜きはかえって太るなんて説もありますが、朝が弱いので遅めに起きて基本的にコーヒーを飲むだけの一日二食。所謂ダイエット理論からは外れています。

 それでも、半年で体重がスルスルと落ちまして、マイナス10キロ、ちょっと痩せ過ぎたので、わざと戻してマイナス8キロくらいで、そのままをキープ。

 ボクのダイエットが成功した理由は、ストレスに感じない程度にやること。体重や体脂肪なんて計りませんし、カロリー計算もしません。食べるべきシーンなら炭水化物も油ものもオールウエルカム。ただ「昨日は会食でガッツリ食べたから、今日は控えめに」くらいのどんぶり勘定はします。一般女性なら、これくらいで十分に痩せられるのではないでしょうか。

 また、運動をプロ任せにしたことも成功要因。客観的に見てくれる人がいるだけで、全く状況は異なります。「前よりも重いのが上げられますね」とか「回数増えました」と言われるだけで、モチベーションはアップ。自分では面倒くさくてやれないけれど、運動をきちんと数字で記録してくれるのはありがたいし、励みになります。

 それに、お金がかかっていると思うともったいなくて、途中でやめられません。でも、ダイエット器具や食品などに大枚をはたいても失敗する女性いますよね。あれって、自分で管理しなくちゃいけないから大変なんです。それが「やらなくちゃ」というストレスに。で、結局、できなくて無駄に……。

 周囲に宣言してやらなくてはいけない状況に自分を追い込むことは大事ですが、あまり最初から飛ばすとたいがい失敗します。真面目な人ほど、目標や手段を高く設定し過ぎる傾向にあるでしょう。だからこそ、「ダイエットは秘密にしておいたほうがいい」とボクは思います。今までつまずいていた貴女も、もっと気楽に臨めば成功するかもしれませんよ。

文/藤村 岳、写真/PIXTA