■整形絡みの悪意のある噂話は愚の骨頂

 でも、整形をした人はそれを声高に言う必要もない、とも思っています。それは、周りの人がどう反応していいのかよくわからないから。すでにやったことを批難したくもないし、かといってあまり誉めるのも以前のその人を貶めているようで、憚られます。一瞬でその判断を下すのはかなり高度な技です。

 ボクが一番、みっともないと思うのは「○○さん、鼻直したよね」などと興味本位で噂話をする人。芸能人やセレブは、そういう対象になってしまう運命を少なからず負っていますが、それでもそんな話をする人は下品です。

 いや、わかりますよ、話したい気持ち。だって、劇的に変わるんですもん。でもねえ、やっぱり誉められたもんじゃない。男って、噂話を嬉々としてする女性は苦手。まあ、これは男女に限らずかな。でも、悪意のある噂話をする人って、絶対モテません!

■整形依存になるリスクだけは肝に銘じて

 ここまで整形礼賛になっていますが、ただひとつ気をつけて欲しいのは、目的と手段が入れ替わらないこと。これも一時期テレビで取り上げられていたので記憶にある方もいるでしょうが、韓国の“扇風機おばさん”という整形を繰り返してしまった女性。はじめは液状のシリコンを注入していたのが、最後はエスカレートして油などを自分で注射するようになり、取り返しのつかない事態になってしまった方です。

 そう、整形はアルコールや薬物と同じように依存性があるという点も忘れてはいけません。「もっと、もっときれいになりたい」という欲求は、どんどん湧いてくるでしょう。一度するとたがが外れて、歯止めが利かなくなってしまう人もいます。

■カウンセリングをきちんと受けましょう

 少し前にすっぴんメイクについてお話ししたとき「そんなかわいいウソならダマされても男は怒りません」と言いました(「すっぴん好き=厚塗り嫌い」が男のホンネ!? の記事はこちら)。でも、整形となると、難しいですね。子どもができた場合、「目の形、全然似てないね」「フェイスライン違うよ」なんてこと、冗談でなく起きます。昔の写真だっておいそれと見せられません。たしか、台湾の美容整形の広告で、両親は美男美女、でも子ども達は……というのがありましたね。

 だから、ボクは整形には入念なカウンセリングが必要だと思っています。プチ整形でも外科的手術でも、その度合いを問わず、その人の過去・現在・未来をトータルに、そして行きすぎを客観的に判断してくれる、そんな存在が重要でしょう。きちんとしたクリニックやドクターであれば、話を聞いてくれます。

 もし、貴女の話もろくに聞かず「とりあえず、注射しておきましょう。半年で吸収されるから大丈夫ですよ」なんてことを軽々しく言うドクターがいたら、逃げてくださいね。