目を温める

 前回記事「疲れ目は『温める』と『冷やす』どちらが正解?」でもお伝えした通り、目を温めることはドライアイの軽減にも効果的です。

 涙液は涙腺内の毛細血管から染み出た血液成分です。まぶたを温めると血流がよくなり涙の分泌も増えます。コンタクトレンズ装用時のドライアイに困っている人はまぶたを温めましょう。

意識的にまばたきをする

 まばたきをすると涙の分泌が促進されます。まばたきの回数は、1分間に10回以上が理想。ただ、パソコン作業に集中するとどうしてもまばたきの回数が減ってしまいますよね。実際、編集部でもパソコン作業中のまばたきの回数をカウントしてみると、なんと1分間に5~6回しかしていない時もありました。

 この回数を下回る習慣が続いてしまうと、涙の分泌が滞り、ドライアイの症状が現れます。しっかりと目を閉じるまばたきを、日常から意識するように心がけましょう。

ソフトとハード 種類別メリット、デメリット

 素材や使用期間によってもいくつかのタイプがあるコンタクト。それぞれのメリット、デメリットをお聞きしました。

ハードタイプ

メリット
◆目を覆う面積が小さいので空気中の酸素が目に供給される。
◆まばたきのたびにレンズが動くので涙液が出やすい。
◆目に異物が入るとすぐに分かり異常に気付きやすい。

デメリット
◆異物感が大きく慣れるまでに時間がかかる。
◆長期間使用することで眼瞼(がんけん)下垂のリスクが上がることも。

ソフトタイプ

メリット
◆やわらかな素材で装用感がいい。
◆ずれにくく激しいスポーツに適している。

デメリット
◆目に異物が入っても気付きにくい。
◆ハードタイプに比べるとドライアイになりやすい。
◆レンズが黒目を完全に覆うため、酸素透過度はハードタイプより低い。

 衛生的な面で言うと、1DAYタイプは毎日新しいレンズに交換するので常に清潔です。メガネを併用しながら、時々コンタクトレンズを使う人にもぴったりです。

 2WEEK、1MONTHタイプは毎日のケアが必要ですが、1DAYに比べて1日当たりのコストが低いのがメリットです。そしていずれのタイプも、正しいケアと装用時間を守ることが大前提です。