なぜ「消えるSNS」が人気なのか?

 ご紹介したとおり、「消えるSNS」の人気はとどまるところを知らない状態だ。では、なぜ消えるSNSは人気なのだろうか。

 元々は、炎上が社会問題となったことが背景にある。10代のユーザーもFacebookなどのSNSに投稿することで炎上のリスクにつながることに気づき始めたのだ。一定時間でメッセージが消えれば炎上しないと考えて、消える系SNSに飛びついていった。

 その場しか表示されない、または一定時間で消えることで、メッセージを送ったり投稿することの敷居が下がる。また、その場のやりとりを楽しめるようになる。そこで若者たちは、変顔などをやりとりして楽しんだり、中にはセルフヌード写真などを送るなどの楽しみ方をするようになったのだ。

 Instagramはテーマを決めて選び抜いた写真・動画のみ投稿する場として利用されている。ところがストーリーなら24時間で消えるため、テーマからはずれたことやリアルタイムの投稿なども気軽にできると高い利用率を誇っている。

消えるSNSのはずが、実際は消えないことも

 実際はSNOWやSnapchatは加工アプリとして使われることも多いため、かわいく撮れた写真はInstagramやLINE、Twitterなどで共有されている。つまり、消えるSNSのはずが、実際は消えないことも多いのだ。

消えると思って投稿したのに、思わぬ形で拡散してしまうことも… (C)PIXTA

 また、消えるSNSといえども画面キャプチャーが撮れるため、リベンジポルノ被害などにつながることがあり、必ず消えるわけではない点にも注意が必要だ。

 10代の若者たちにとっては気楽に投稿でき、その場が楽しめるということが「消えるSNS」を利用する一番の目的なのかもしれない。


取材・文/高橋暁子 写真/PIXTA