まず大切なのは、検索結果上位の記事だからと言って、安易に信用しすぎないことだ。Googleなどの検索エンジンはあくまで自社の決めたルールに則って、有用な情報がある“可能性が高い”記事を上位に表示しているだけであり、正確性は保証していない。参考にはなるが、信用する前に以下のポイントを確認しよう。

1.「信頼できる情報元」か確認しよう

 情報の発信者が信頼できるかどうかを確認しよう。省庁など公的機関が発信している情報はかなり信頼性が高い。新聞社などのメディアや企業などの公式サイトからの情報、公式アカウントの情報も信頼できる可能性が高い。

 Twitterの場合は、Twitterの認証済みマークがついているアカウントなら、本人確認が取れているアカウントのため、信頼性が高いだろう。なお、個人アカウントの場合は、その人物のプロフィールを確認の上、前後のツイートなどを確認すると信頼できるかどうかがある程度判断できる。

 一方、友人など信頼できる相手でも、デマに騙されていることがあるため、信頼できる発信者からの情報でも必ずしも正しいとは限らない点には注意が必要だ。

2.「複数の情報元」を確認しよう

 正しい情報であれば、複数の情報元で同様な記述が見つかるはずだ。複数のサイトを調べて、記述を比較してみよう。複数の信頼できる発信者が同様の発信をしていれば、情報は正しい可能性が高い。

 2016年4月に起きた熊本地震の際は、「おいふざけんな、地震のせいで うちの近くの動物園からライオン放たれたんだが 熊本」というデマツイートを流した20歳男が、その後偽計業務妨害罪で逮捕されている。

 このツイートの場合も写真がついていたから本物と思ってしまった人が多かったようだが、実は南アフリカ共和国で映画撮影時に撮影された写真だった。「ライオンが逃げた」なら目撃者が一人のはずはないので、「熊本 ライオン」などで調べてこのツイート以外のソースがないことがわかったら、デマだと判断しやすかったはずだ。

 なお、正しい情報でも古くなると結果的に間違った情報になることがあるので、必ず情報の更新日時も確認しておくと安心だ。

 ネット上で流れてくる画像がデマだったというこんなケースもある。