「自分が死んだらこのSNSアカウントはどうなるんだろう?」そのような疑問を持ったことがある人は少なくないだろう。死んだ後も残るのか、誰かに見られるのか、すぐに消されてしまうのか――。「search/サーチ」という映画が話題だが、そのようなことを考えたことがある人には気になる内容だ。16歳の娘が行方不明となる。娘の無事を信じる父は、娘のInstagram、Facebook、TwitterなどのSNSにログインして情報を集めていくというストーリーだ。このように所有者以外がSNSアカウントにログインすることは可能なのだろうか。SNSアカウントは死亡したらどうなるのか。「デジタル遺産」の行方と対処法までを見ていきたい。

他人のSNSにログインは可能?

あなたが死んだ後、SNSはどうなるのか (C)PIXTA

 警察庁の「平成29年中におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、不正アクセス禁止法違反の検挙件数は年々増え続けている。(*1)

 不正アクセスの手口は、パスワード設定の甘さや管理の甘さに付け込んで不正アクセスしたというものが最多となっている。つまり、パスワードを「123456」「password」のような単純なものや、誕生日や電話番号など類推しやすいものにしてあると、不正アクセスされやすくなるというわけだ。

 家族や友人などであれば、IDやパスワードなどの類推はさらに簡単になるだろう。実際、10代の子どもたちによる友人・知人のSNSアカウントへの不正アクセス事件は多く発生している。セキュリティー意識が甘く単純で類推しやすいIDやパスワードを使っていることが多いため、簡単に不正アクセスされてしまうのだ。SNSごとにすべて同じIDやパスワードを使い回している例もあり、突破は簡単だ。

 なお、スマホやタブレットなどの端末を落とした場合などは、不正アクセスはもっと簡単だ。ロックやパスワードがかかっていなければ、SNSなどにもアクセスし放題ということになる。

 つまり、スマホやタブレットなどの端末にはロックをかけ、ID・パスワードは類推しづらいものにした上で、サービスごとに違うものにしておくこと、二段階認証を有効にしておくことなどで不正アクセスはかなり防げることになる。