「#森くん」Twitterトレンド世界1位の価値

 既に述べた通り、森且行さんとの再会時には「#森くん」がTwitterトレンド世界1位に入った。もともと番組でTwitterトレンド世界1位を目標に挙げていたこともあり、視聴していたユーザーたちが積極的に投稿したためだ。

 その他、「#ホンネテレビ」「#カトルドトランプ」「#もしもの結婚式」など107件 がトレンド入りし、そのうち6件が世界トレンド入りした。世界トレンドとは、ここ数日や今日一日で話題になったことではなく、今まさに注目されているトピックが選び出される仕組みとなっている。ツイート数やハッシュタグ数などさまざまなことが考慮されてランキングが決まるようだ。

 日本で使っている場合、通常は日本のTwitterトレンドが表示されるようになっている。試しに「Worldwide」に切り替えたところ、見事に日本語のハッシュタグはゼロになった。英語、韓国語、アラビア語などが並ぶ。翌日も確認したが、やはり日本語のハッシュタグはトップ19の中に見事に一つも入っていなかった。

11月15日の世界のTwitterトレンド
11月15日の世界のTwitterトレンド
11月16日の世界のTwitterトレンド
11月16日の世界のTwitterトレンド

 Twitterは特に日本で人気が高いことはよく知られている。しかし、日本語を利用するのは日本のみであり、世界的に見れば大勢を占めるとは言えないようだ。その中でトレンド世界一を取ったのは、やはりとても価値があるということだろう。

元SMAP3人の生み出す経済効果は?

 SMAP解散時、関西大学宮本勝浩名誉教授が、SMAP解散による経済損失額は636億円としていた。グループとしても個人それぞれでも活躍していたSMAPならではの価値と言える。

 もともと番組の告知動画で、番組開始と同時に3人がTwitterを開始すること、「インスタグラマー香取」「ブロガー稲垣」「ユーチューバー草なぎ」としてSNSを通した活動のスタートをうたっていた。これまでインターネットが解禁されていなかった元SMAPの3人がインターネットテレビ生出演ということで、「ネット解禁」という点をアピールしていたことは明らかだ。

 今回、3人がいかに注目度が高く、稼げる数字を持っているかということが改めて明らかになった。これによってさらに3人に新しい分野の仕事が舞い込むことは間違いないだろう。今後、失われた経済効果以上の価値を新たに生み出す可能性もありそうだ。

文/高橋暁子 写真/PIXTA