世代によって利用するSNSや使い方が大きく異なることを感じたことがある人は多いだろう。特に10代は新しいサービスを一早く利用し始め、新しい使い方をすることが多いのが特徴だ。世代ごとに利用されるSNSと使われ方について解説したい。

SNSごとの世代・男女別利用状況とは

世代や男女によって、利用状況はどう違う? (C)PIXTA
世代や男女によって、利用状況はどう違う? (C)PIXTA

 まず、SNSの世代別の利用状況について見ていきたい。

 ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2017年総集編」(2018年1月)によると、10~30代女性のLINEの利用率は12月度調査時点で80.0~88.0%と約9割に上り、同月同年代のYouTubeの74.0~86.0%を上回っていた(*1)

 YouTubeは特に広い年代から支持を受けており、動画を視聴するサービスとして確固たる地位を築いている。LINEは若い世代の利用率が目立つものの、全般的に広い年代に利用されており、コミュニケーションインフラとしての地位を獲得したといえそうだ。

 Facebookは、30、40代以上の男性ユーザーが多い大人のSNSとなっている。一方Twitterは、10、20代ユーザーが多い若年齢層のSNSとなっており、対極的といえる。

 Instagramの利用状況も独特だ。先ほどの調査結果を見ると、10代女性のInstagram利用率は1月の54.0%から12月の60.0%まで増加しているなど、10~30代の若い女性に人気が高い傾向にある。利用率の男女差が一番大きいサービスの一つなのだ。

 なお、MMD研究所の「TikTokに関する調査」(2018年)によると10代の利用率(過去に利用したことがある人も含む)が22.2%と突出して高く、続いて20代が21.0%と、利用率・認知率ともに若者層に偏っているサービスであることが分かる(*2)