情報収集・記録にも使われるInstagram

 SNSの使われ方も世代による違いが大きい。

 例えばInstagramは、全年代的に「インスタ映え」に代表されるようなキラキラしたいわゆる「リア充写真」が投稿されることが多い。

 一方で、ストーリーズは24時間で消えるため、コミュニケーション目的に、Twitterの動画版のような使い方をされることが多い。10代・20代の若者たちは、ストーリーズをきっかけにInstagramのDMでやり取りすることが多く、LINEはほとんど使わないという人もいる。

 最近は、Instagramをメインのコミュニケーションツールとして利用する女性が多くなり、それにつれて使われ方も多様化し始めている。記録や情報収集、交流のために利用し、インスタ映えからは遠い利用が増えてきているのだ。

 「#節約」「#家計簿」などのハッシュタグを付けて家計簿写真などを投稿し節約の励みにしたり、「#ダイエット」などのハッシュタグを付けてダイエット記録を付ける人もいる。「#11ヶ月」「#2歳」などのハッシュタグを付けて子どもの写真を投稿して育児記録を付け、同年代のママたちと交流する人も少なくない。

 若い世代も「#勉強垢」のハッシュタグを付けて参考書の写真などを投稿し、受験生同士励まし合う場として利用している。

 SNSでは同世代や属性が近い人同士が交流することが多いので、世代ごとに利用が分断されていることが多い。それ故、利用されるSNSや使い方も世代ごとに異なる傾向にあるというわけだ。SNSの流行や使い方は目まぐるしく変化しているため、普段から最新の動向をチェックしておくといいだろう。

次はどんなサービスがはやるのでしょうか (C)PIXTA
次はどんなサービスがはやるのでしょうか (C)PIXTA

文/高橋暁子 写真/PIXTA