インターネットを有用な場所に

信頼性の高いメディアを見極める努力が必要な時代に (C)PIXTA
信頼性の高いメディアを見極める努力が必要な時代に (C)PIXTA

 誤った記事や盗用記事が検索上位に表示される事態は、インターネットに質の低い記事があふれさせ、検索結果を汚染して、ユーザーの不利益につながっている。

 「WELQ」などの「コンテンツを安く用意してSEO対策を施し広告収入で儲ける」というビジネスは一見美味しいように見えたかもしれないが、結果として“キュレーションサイト”の信頼性失墜につながってしまったのだ。

 すべてのインターネットに関わる企業は、目先の利益だけを考えるのではなく、ユーザーにも利があるコンテンツを提供すべきだ。インターネットには有用な情報も多いが、信頼できない情報も混じってしまっている。この事態を早いところ軌道修正しなければ、自らの首を絞めることになるだろう。

 ユーザーも検索結果を鵜呑みにするのではなく、信頼性が高いメディアを見極め、正しい情報を得るための情報リテラシーを身につける必要があるだろう。前回記事『WELQ問題に考える 危険なネット情報の見分け方』もぜひ参考にしてほしい。

文/高橋暁子 写真/PIXTA