旅先や出張先でのいい店探しは?

 年間70回もの出張をこなす地域活性化コンサルタントの水津陽子さんは、旅先や出張先でお店を探す際、「まずホテルのスタッフに、周辺のおすすめの店情報を聞いてみては」といいます。特に近年増えているコストパフォーマンスの高い新しいホテルは夕食対応のレストランを備えていないところが多く、その分、周辺の飲食店情報の提供に力を入れています。「女性が入りやすく、融通が利く店」を尋ねてみましょう。

 タクシーに乗ったら、タクシーの運転手さんも強力な情報源になります。ただし、単に「どこかおすすめのお店はありませんか」と聞くと、妙に女性向けの店を紹介されることがあるので、「地元の人がよく行く店でおすすめはどこですか?」と聞いてみるのがいいそう。「実際、自分なら絶対入らなかったようなお店を紹介されて、びっくりするほどおいしかった経験はたくさんあります。多少の当たり外れはありますが」(水津さん)。ちなみに、地方に行くほどネットの情報が少なくなるのでクチコミサイトの評価はそれほど参考にしないそうです。

【悩み(2)】一人外食だと分量が多くていろいろ食べられないのが残念。「二人前から」という料理も、一人だと食べられない。

 地方に行くと、独特の鍋料理などそこにしかない名物料理があります。食べてみたいけどメニューには「二人前から」と書かれていることも。でも「お願いしてみれば、意外に一人前でも大丈夫なことが多いものです」(水津さん)。

 また、ネット予約で「2名から」とあっても、電話で問い合わせてみれば一人でもOKのこともあるので、諦めずに試してみる価値はあるかも。

 一人の外食では、料理の分量からして何種類も頼むと食べ切れません。でも、追加でもう少し頼みたいときは? 「食べ切れなそうだなと思ったら、まずスタッフに『どれくらいの分量ですか?』と聞いてみます。そして『あ~ちょっと多いかな……食べたいけど……無理かなあ』などとつぶやいてみます(笑)。融通の利くお店なら『ハーフにしましょうか?』と言ってくれることも」(岩本さん)。このとき、最初から「ハーフにできませんか?」と言うよりは、「『食べたいんだけど……無理かなあ』など、ちょっと引いた感じで言ってみるのがおすすめ」(岩本さん)。お店とのやり取りの中で「せっかくだから食べてみたい!」という気持ちが伝わればいいですね。

 また、一人の外食で困るのが、トイレなどで席を外す際に荷物が心配なこと。岩本さんは一人外食時の必須アイテムとして、バッグインバッグや小さめのショルダーバッグを持参し、席を離れるときは貴重品を入れて持っていきます。ビュッフェなどで料理を取りに行く時にも必ず身に着けるようにします。

【悩み(3)】女性の一人飲みは奇異な目で見られそうでイヤ。

 アンケートでは「一人飲みできる女性は大人というイメージ。憧れる」「一人で飲みに行くと新しい人と知り合えて世界が広がりそう」といった意見がありました。その一方、「居酒屋に一人で入ろうとしたら断られた」「食事をした店でビールを頼んだら、店の人に何度も『飲むの?』と言われ不愉快だった。男性だったら言われなかったと思う」「一人で飲んでいるとおじさんに絡まれて面倒なことがある」などの悩みも。

 岩本さんによると、居酒屋によっては、客単価が低いという理由で女性の一人客を歓迎しないことが残念ながらあります。逆に、そうしたことが少ないのが焼き鳥屋だとか。「一人でもスムーズに入れて、居酒屋同様に食べ物もいろいろあります。イヤな思いをしたことはほとんどありません」