一人時間を楽しむソロ活の「好き!」のパワーは、人生を大きく変えることもあります。日中は正社員で秘書業務などの仕事をしながら、ソロ活をきっかけにハンドメード作家として大活躍している女性に、経緯やこれからの夢などを伺いました。

太田紗恵子さん

日中は金融関係の会社で秘書業務などの仕事をしながら、現在楽天のフリマアプリ「ラクマ」などでハンドメードアクセサリーを制作・販売している。

今注目のハンドメード業界

 ハンドメードのアクセサリーや、ぬいぐるみなど雑貨を制作し、インターネットや専門アプリなどで販売する人が、今急増しています。楽天のフリマアプリ「ラクマ」では、2017年の時点で取引数が前年に比べおよそ3倍に増え、急成長を遂げている注目の分野です。

 現在、ラクマには2万人以上のハンドメード作家が登録しています。今回話を伺った太田紗恵子さんもその一人。自身のショップ「ミュー's shop」で、ハンドメードのアクセサリーを一人でデザイン・制作・販売しています。

「世界に一つだけ」のアクセサリーが人気 画像提供:ミュー's shop

 ワイヤーで作られた美しい文字が特徴のアクセサリーは、すべて手作り。名前や、好きな文字をオーダーし、好みの天然石と組み合わせれば「世界に一つだけ」のアクセサリーが完成することから、リピートして購入するお客様がとても多いんだとか。文字や天然石を変えていくつもそろえたくなる気持ち、よく分かります。

 太田さんが、ハンドメードアクセサリーを作り始めた「きっかけ」は何だったのでしょうか。

ハンドメードにハマるきっかけは?

 「小さい頃からアクセサリーを作ることが大好きでしたが、本格的に制作しようと思い始めたのは5年ほど前。実はその頃、手術のため入院し、1カ月ほど療養しなければならなかったんです」

 入院中退屈するのではと、もともと興味のあったアクセサリーの本を購入。その本の中で、ワイヤーを使い筆記体で「LOVE」と作られたアクセサリーが目に止まります。

 「一目見て、『これ作ってみたい!』と思いました。それがアクセサリー制作との出合い、原点です」

 そんな一目ぼれとも言えるきっかけと出合う少し前、太田さんは「とても苦しい時期だった」と言います。

 「私が入院する少し前に母が亡くなり、まだ学生だった弟を私が扶養することになるなど、立て続けにいろいろなことが起きました。これからのことを考えると、手当たり次第ためになる知識を吸収したい、手に職も付けておいたほうがいいのかな……とさまざまなことが頭をよぎる日々でした」

 そんな時、いい気分転換になったのがアクセサリー制作。

 「一人で没頭して作っている時間は、ただただ純粋に楽しかった」と話す太田さん。その後、ある程度作品がたまってきたので、何気なくインターネットで検索して見つけた「フリル(現在のラクマ)」に登録。出品したところ、これがすぐ売れたんだとか。「『本当に売れるんだ……』と感動でしたね」