正社員の立場で、社外での副業に取り組む3人の女性に座談会形式で本音を聞きました。後編の今回は「実践」にフォーカス。本気で本業以外の仕事にチャレンジしたいと考える読者のために、副業を始めるときの具体的な方法や、気になる時間管理・タスク管理のコツ、周囲の「視線」との付き合い方などを聞きました。



【座談会参加者プロフィール】
Aさん=IT・広報・36歳。副業でも、ベンチャー企業の広報を務める。本業の満足度は100点、副業の満足度は60点。今後のキャリアプランは、スタートアップ業界でコミュニケーションを生かした仕事を続けること。仕事が好きなので、ライフステージが変わっても続けたいとは考えているが、働く国や職種は、特にこだわりはない。
Bさん=IT・カスタマーサクセス・27歳。副業では、コワーキングスペースの運営に携わる。本業の満足度は95点、副業の満足度は80点。キャリアプランは、現時点では具体的には描いていない。「毎日楽しければそれでオッケー」。今はカスタマーサクセスとコワーキングスペースの運営に興味があり、その領域を極めたいと考えている。
Cさん=IT・広報・マーケティング・39歳。副業では、社団法人の代表を務める。本業、副業ともに満足度は100点。キャリアプランは具体的には描いておらず、「あえてプランを立てない」ことがモットー。

副業を始める前はやっぱり不安。対処法は?

――副業を始めるに当たり、不安はありませんでしたか?

Bさん もともと副業をしたいと考えていましたが、いざやるとなると、初めから個人事業主として仕事を受けて、きちんと務まるのかどうか自信がなくて。そこで、最初の3カ月はあえて「アルバイト」という形で関わり始めました。ファーストステップのハードルを下げる方法としては、よかったと思っています。

 でも、アルバイトだと学生に交じって働くことになるんです。社会人として関わるからには、本業で培ったスキルを生かしたいし、作業フローの効率化などもどんどん提案したい。でも、モチベーションの高さを前面に出し過ぎると、ちょっと「浮いた存在」になってしまって(笑)。そこで、3カ月たった時点から個人事業主として契約を結び直し、現在に至ります。時間ではなく、スキルに対して報酬をもらう形のほうが、社会人には合っていると思う

Aさん 私は今年8月から副業を始めましたが、Bさんと同じで当初は不安でした。だから「取りあえず3カ月」と決めて、業務委託契約を結んだんです。実際にやってみると、意外と回せることが分かってきて。今後、契約期間などについて副業先と改めて話し合いたいと思っています。

Bさん 初めから「ずっと続けなければいけない」と構え過ぎず、「まず、3カ月試してみよう」というのは有効かもしれないですね。

――時間管理やタスク管理はどのようにしていますか?

Bさん マルチタスクになるので、「あっちをやれば、こっちが不十分」といったフラストレーションはたまりがちだと思います。私は毎週、「何にどれくらい時間を割きたいか」という配分を具体的なパーセンテージで書き出す方法を取っていますね。配分に従って、1日24時間を振り分けていくと、それぞれのことに割ける時間の上限が分かる。すると、その範囲で落としどころを考えるようになるので、気持ちは随分整理しやすくなりました。

Aさん 私は、本業は平日中心、副業は週末中心というサイクルができていることもあり、Bさんほど細かく時間配分を考えることはしていないかなあ。成り行きに任せて生きている(笑)。

Cさん 私も「困ったときに考える」という感じで、細かく配分しているわけではありません。でも、Bさんのやり方はいいと思う。配分表があれば、周囲にも自分の状況を説明しやすいから。副業をやっていない人からすると、私たちがどういう時間の使い方をしているのかって、想像がつきにくいじゃないですか。

「毎週、何にどれくらい時間を割くか配分表を作っています。そうすることで、それぞれのタスクに対して割ける時間の上限が分かりますし、その範囲の中で結果を出すにはどうすればいいかも分かります」(写真はイメージ) (C)PIXTA