「社内副業」と「社外副業」 どっちがいい?

――最近は、社外ではなく一つの企業の中で、別の部署の仕事を掛け持ちする「社内副業」を推進する企業も。これについては、皆さんどう思われますか?

Cさん 「どちらがいいか」と言われれば、人それぞれ、ではないでしょうか。過去に勤めていた企業は、事業ごとにたくさんの部署に分かれていたので、社内副業をしている人もいました。チャンスがある職場なら挑戦してみればいいし、そうでなければ社外でやればいい

 一つ言えるのは、「正社員」という立場は、自分のために最大限活用したほうがいいということ。完全に独立したフリーランスとして複数の仕事を受けるよりも、ある程度安定した「収入源」を持ちながら、違うことにもトライできるのはメリットが大きいからです。

Bさん 私は本業の勤務先の人事担当者に「社外副業よりも社内副業」を提案されたことがあります。確かに、コストやリスクは少なくて済む。ただ、実際にやってみて思うのは、せっかくなら、社外での副業のほうが面白いのではないかということ。完全に本業とは「違う自分」で、別のコミュニティーに入っていくことができるので。

「副業=お金に困っている」ではない!

――副業をしている人は、まだマイノリティー。周囲の反応で気になることは?

Cさん 「副業するなんて、お金に困っているの?」と聞かれたことがありますね。いやいやいや、違うから(笑)。

Bさん 私も! 祖母に二つの会社で働いていることを話したら、ある日突然、まとまった額の送金が(笑)。かわいい孫が苦労しているんだ、と勘違いしちゃったんだろうなー!

一同 (笑)

Aさん そもそも、「仕事=つらいもの」だと思っている人が多いから、理解されにくいですよね。自分としては楽しいからやっているけれど、周囲からは「なぜつらいものを2個もやってるの?」という目で見られる。

Cさん 「働く」って、ミッションを成し遂げたらお給料をもらうという超シンプルな構造なのに、特に正社員は「我慢すること」とセットで語られがちな風潮って何なんだろう。Bさんが「週3正社員になりたい」って言ったら会社に渋られた話があったけど※前編)、勤務時間が減ると同じ成果を出せないと決め付けるのはおかしいよね。企業は、働き手を「時間で縛る」ことをやめて、もっと柔軟になればいいと思います。