男性美容研究家・藤村岳さんが、男性美容事情を踏まえながら、働く女性のためのビューティーケアのポイントを解きほぐす連載「これがオンナの美容道」。今回は近年深刻化している女性の薄毛問題について。おしゃれな人ほど、頭皮にダメージを与えて、薄毛を引き起こす原因をつくっているのだとか。ストレスやホルモンバランスにも関係するので、ある日突然トラブルに見舞われる可能性があります。正しい知識を持つことが大切です。

 女性の薄毛、話題になっていますよね。女性ならではの体調の変化で、早い人だと20代から薄毛の悩みを抱えているケースもあり、近年どんどん若年化しているのだそうです。むしろボクを含め男性は非常に頭髪の話題に敏感になっていまして、逐次いろいろな情報をチェックしています。でも、女性は「私は大丈夫」という根拠のない安心感からか、普段はそんなに気にしていない人もいるよう。女性の社会進出に伴って今までとは異なる種類のストレスも増大し、巡り巡って薄毛につながっているということもあるので、ゆめゆめ油断なさらぬよう。今回は、そんな女性の薄毛事情を見ていきましょう。

女性の薄毛問題は、意外と身近なところにあります (C)PIXTA

 女性に多く見られるのは「びまん性脱毛症」という、全体的に髪のボリュームが減り、1本ずつのコシやハリがなくなるタイプの脱毛症です。男性ホルモンが関係している脱毛・発毛不全なので、「男性型脱毛症(AGA)」という名称にちなんで、「女性のAGA」「女性男性型脱毛症(FAGA)」とも呼ぶこともあります。

 女性にも男性ホルモンは存在しています。毛根部分の毛母細胞に男性ホルモンが入ると、5αリダクターゼという酵素が働いてジヒドロテストステロン(DHT)へと変化。それが細胞分裂の不全を引き起こし、毛髪の成長期を短くします。

 閉経後などに髪が薄くなるのは、女性ホルモンが減り、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなるから。しかし、若い女性にも同じことが起こり得ます。極端なダイエットや前述したストレスなどによって、ホルモンバランスが乱れ、薄毛になりやすくなるというわけです。